『松本くん。』
『なに?』
学校に行くと、あまり話したことのないクラスメイトの中丸君が声をかけてきた。
『君さ。
モデルやってるの?』
『え?』
『昨日買った雑誌に、君に似た人がいて』
と、見せてくれた。
『あっ。発売されてたんだ。
知らなかった。』
『じゃあ………
これはやっぱり君なんだ。』
『うん。
ちょっと頼まれてさ。』
『凄い。
超かっこいいよ。
モデルが同じクラスなんてラッキー。
そこにサイン書いてもらえるかな。
あと、一緒に写ってる人も可愛い人だね。
知り合い?』
俺はマジックでサインを書きながら
『う~ん……
知らない人。』
って嘘をついた。
この写真の智はちょっと可愛い過ぎるだろ。
俺の親だなんて言えないよ。
『これ。
ちょっと見せてもらってもいい?』
『いいよ。』
中丸君は雑誌を置いて去って行った。
『どうしたの?』
和が俺のそばに来て覗きこむ。
『あっ。潤と智さん。』
『うん。
前に言ってたモデルのやつ。』
『潤、かっこいいね。
智さんはかわいさ倍増。
翔兄、嫉妬すんじゃない。』
『ふふっ………確かに』
ペラペラと捲ると、特集記事が目に止まる。
和と目を合わせて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
まさに俺たちの関係。
微かに、ぼやけた小さい挿絵的な写真を見て驚いた。
和は文章に興味があるようで
写真には気を止めてないけど
これは…………