太陽の陽射しがカーテンの隙間からピンポイントに俺の顔に当たった。
『うんん…………(眩しい)』
そう言うと、寝返りを打って
もう一度寝よう瞼を綴じた。
『……………うん?
(なんか忘れてるような……)
………アッ!……………やば。』
俺はベットから飛び起きた。
『うそ……………』
時計を見ると9時ちょっと前
一瞬パニック。
和と10時に渋谷駅だったはず。
どう急いでも無理でしょ。
無理とわかると無理はしない。
昨日、あれから風呂に入ろうとすると
リビングから智と櫻井の声がして
ちょっと覗いてみたら
智が櫻井の膝の上に乗ってキスをしてた。
そんなの見たせいで悶々しちゃって眠れない。
今頃、下でやってんのかと思うとまた尚更。
思春期の俺のことも考えろよ。
『ごめん。今起きた。』
と、lineする。
「間に合わないじゃん。」
『ごめん。遅れる』
「俺、まだ家。
うち来る?」
『え?行っていいの?』
「おばさん出掛けて夕方までいない」
『そうなんだ。じゃー行く。
家どこ?』
俺は結局、渋谷駅には行かずに和の家
つまり櫻井の実家に行くことになる。
静まり返ったリビング………
いつもなら智が起きていて
櫻井がソファーで新聞を読んでるのに………いない。
冷蔵庫から牛乳パックを取り
いつものように口をつけて飲む。
顔を洗って歯を研いて。
髪をセットして俺は出掛ける。
『出掛けます。
夕食いらない。』
と、置き手紙を置いて。
和が駅で待っていてくれた。
『なんか…………凹んでない?』
俺の顔を見て和が言う。
『ははは……………』
『行こうか。』
『あっ、コンビニ寄っていい?
俺、飯食ってないんだよね。
なんか買い出ししていい?』
コンビニでおにぎりやお菓子を買って和の家に行く。