なにか、大事なことを忘れてる。
なんだっけ?
この着信は誰だっけ?
『………』
兎に角………
学校行こう。
学校に着くと
俺の少し前を松本が歩いていた。
松本に話があるのに
何を言ったらいいのかわからず足が止まった。
「智は……どうしてる?」
それが聞きたいのに
俺が裏切るようなことをしたから………
聞けない。
誰からの着信なのか怖いけど知りたい。
否、知らないといけないと思う
朝礼の前に屋上で電話を掛けてみた。
「もしもし」
『あっ。櫻井だけど……………』
誰だ?
「ああ、」
んん?
『昨日…………』
「ああ………」
『…!!…………お前、松本か?』
「…はあ?………分からずに掛けたのかよ。
だっせ。
まー、相当酔っぱらってたもんな。」
『昨日、やっぱりお前が俺に電話くれたんだ。』
「お前、来なかったもんな。」
『え?
俺、行くって言ったのか?』
「………もう、今さらだよ。
俺は一応忠告したんだからな。
智の事はもう構うな。
俺が、美味しく頂いたから………じゃあなっ
後は二宮から聞いたらいいよ。」
『え!え?………
どう言うことだよ?』
「…………あんたが………二宮にしたことだよ。」
『え?
それ…って………』
俺の言葉を最後まで聞かずに、松本が電話を切った。
どう言うこと?
俺が和にしたこと…………
なんで松本が知ってるんだ?
智を美味しく頂いた?
嘘だろ…………
まさか…………
俺が酔っぱらって寝てるうちに何があったんだよ。
全然思い出せない。
俺のばか。
屋上のフェンスに凭れて天を仰いだ。