『なんだよ。
全校放送で呼び出すな。』
昼休みの時間に呼び出され
俺はまた進路指導室に来ていた。
櫻井はコンビニのサンドイッチとおにぎりを食べながら待っていた。
俺は智の弁当がないから
なにも食ってないのに
朝から何も食ってないのに
お前のせいで………
腹が立ってきて
二つのおにぎりを袋から奪い取ってやった。
『あっ。こら!』
『うるせー。
お前のせいで飯食いっぱぐれてんだよ。』
と、頬張った。
『智と…………なんかあったか?』
『はあ~……?
「なんかあったか?」って
お前が言う?』
俺は無神経なこいつに腹が立つ。
俺の…………
俺の智を………………
くそー…………
抱いたくせに…………
『智………どうしてた?』
「ふん。」
と、櫻井の顔を見てプイと反らした。
『………よかったじゃん。
長年の思いが叶って』
と、投げ槍に答えた。
『お前は………不服そうだけどな…………』
「ふん。」
『あんたさっ………
二宮の事は…………?』
『なんでここで和の名前が出るの?』
『あんたも知ってるんだろ。
……………和の気持ち…………』
『…………ちゃんと話してあるよ…………』
『諦めてないぜ。』
『俺だって…………
易々とあんたには渡さない。
智は俺の…………もんだからな。』
と、言うと進路指導室を出た。
出たところで、和が立っていて驚いた。
その和の腕を掴むと引っ張って連れていく。
『ちょっと……
ちょっ……なんだよ。
放せよ。』
俺は静かな場所を見つけて腕を放した。