検診の日、
それは智にとってある意味試練。
一日がかりで病院に行く。
車に乗れたらまだいいのに
バスもタクシーも乗れないから大変なんだ。
だから俺は、少しでも負担を軽くしてやりたくて
その日は「友達と遊びに行くから夕食いらない」
って言う。
ちょっとでもゆっくりさせてあげたいから…………
俺は俺で気を遣ってるんだよね。
「嘘だろ~」
まさか俺がいること忘れてた?
智が隣のソファーに座って項垂れてる。
近づいてみると、スースーと可愛い寝息が聞こえてきた。
「マジかよ………」
相当、疲れてたんだな………
悪いことしたな…………
強引に入っちゃったもんな………
今さら、反省しても遅いよね。
すぐ起きるかな?
可愛い顔して………寝てるよ。
起きてるときは仏頂面してたり、
俯いて顔が見えなかったり。
この体勢は苦しいだろうな……と、思い。
俺は、ゆっくり智を抱き抱えて
長いソファーに移し
近くにあったブランケットを掛けてやる。
それでも起きる気配がなくて
俺はずーっと静かに見つめてた。
俺の中の思いでの智と、
今、目の前にいる智………
少し大人っぽくなったけど
今でも可愛い顔してる。
寝ている智の柔らかい髪を撫でてると
少し口の端が上がって、笑ってるように見えた。
『お前………なんの夢見てんだよ。』
と、つぶやいた。
俺の夢を見てたらいいのに………
愛しくてそっと頬に触れ………
唇に指を沿わせた。
もう………我慢の限界
俺は寝ている智の唇に口づけをした。
チュッてしたのに起きないから
ちょっと大胆になって
智の顎を下に下げて口を開かせて
その隙間から舌を入れて智の舌を絡めてやった。