※限定読めない人のために
智は笑ってた。
綺麗な顔して笑ってた。
何を見てたの?
何を考えてたの?
隣に座って智の頭を撫でた。
"さとし"が俺の足元に丸まって眠り出した。
端からみたら幸せそうな風景に見えるだろうね。
智の手を取って指を絡めてみた。
笑って俺を見て
「恥ずかしいよ」………って言ってよ。
「愛してる」………って………………もう一度……言ってよ。
「翔さん………」って………
甘い声で…………読んでよ。
…………………智……………
…………智……………………
まだ、温もりの残る身体を俺は抱き締めた。
智の………………
血で染まった携帯で、松本さんに電話をした。
『………………智………なんだよ。
さっきメール………………智?
おい!……………智…………』
『……ま………松本くん?』
『え?……………だれ?
もしかして、櫻井さん?』
『ごめん。
………………さ、………智………を………………
守れなくて………………ごめんね。』
俺はもう………………
言葉が出ない。
智さんが庇って逃がしたのに
母は自ら出頭して逮捕された。