それから一週間後においらは退院した。
久しぶりに潤君の車で事務所に向かう。
『あーあ。一度は釣りしたかったな………』
車窓から外の景色を見ながら言った。
外は輝きと光りに満ちていって暖かい。
うっとりしながら空を眺めた。
『もー。そればっかじゃん。』
呆れた声を出して潤君が答える。
『わかってるけどさ。
うふふ……言ってみただけ………
俺さ、マグロ釣って皆で食べたいんだもん。
美味しいよ。』
『ハイハイ。わかったから………
仕事しましょうね。』
『チェッ』
俺は不貞腐れたふりをすると、潤君は笑ってた。
智は、頭の中から遼の存在と、あの日だけを消し去ったようで、俺の前でよく笑う。
俺は智が笑うたびに
「思い出すな」と、心の中で念じるようになっていた。
何事もなく1日1日が過ぎ…………
パトロールしてくれる警察も
少しづつ回数が減っていった。
そんな中、世間を騒がす事件が起きた。
"公園で、死体発見" という新聞の文字。