ある日、一枚の葉書が届いた。
それは中学の同窓会の案内状
翔くんに見せたら
『行っておいでよ。
懐かしいでしょ。』
と背中を押してくれた。
ドラマの撮影も終わり
比較的、自由な時間も増え。
俺と翔くんの関係も
お互いの家を行ったり来たりして半同棲状態。
今もベットで運動したばかり
翔くんの腕の中に包まれて眠る。
俺はどちらかと言うとあまり気が進まなかった。
同窓会…………
ニノも来るかもしれない…………
再会から半年、もう結婚しただろう。
会いたいような、会いたくないような…………
取り合えず出席に丸を付けて投函した。
同窓会当日
『じゃあ、翔くん。
今日は俺、実家にもたまに顔出したいから
帰って来ないからね。』
まだ、時間があるのか翔くんはソファーでコーヒーを飲みながら新聞を読んでる。
『わかったよ。
俺は自宅に戻るから
楽しんでおいで』
と手を振る。
『うん。
鍵よろしくね。』
『ほーい。』
翔くんの返事を聞いて俺は部屋を出た。
CM撮りの仕事が入っていてその足で会場に向かう。
『ちょっと遅れたな……』
機材の不調で予定よりも時間がかかってしまい
1時間も遅くなった。
会場のホテルまでタクシーで向かい。
降りがけにお釣りの小銭を道路に落としてしまった。
落とした小銭はバラバラと散らばって
俺は慌てて拾い集める。
百円玉がコロコロと人の靴にコツンと当たり倒れた。
『あ。すみません』
と手を伸ばして拾い上げようとしたときに
『なにやってんだよ。有名人が………』
と声がした。
『……!…………』
この声…………
俺はゆっくり頭を上げた。
『よう!』
と、そこにニノが笑いながら立っていた。