バスルームにニノと二人
ニノが一歩近づく、おいらが一歩後ずさる……
そして、壁際に追い込まれ逃げ場を失う。
ニノの胸に両手をついて突っぱねるも
その手を取られ、おいらの左右の耳辺りの壁に縫い止められる。
『怯えた顔がそそる……
凄い悪いことしてる気分…』
とニノがクスクスと笑って
ゆっくりおいらの唇に自分の唇を押し付けた。
『…!!…………』
おいらは目を見開いた。
『…………ねえ。キスする時、目瞑ってよ。』
そう言うとまたキスをしてきた。
おいらはじっとニノを見つめる。
おいらの固く結んだ唇を割り開こうと
角度をかえ、舌を用いて画策する。
おいらも「意地でも開けるもんか」と一層唇に意識を集中させる。
ニノの手が緩んだ隙にニノを突き飛ばし
おいらはバスルームから出ていった。
腰にタオルを巻いて
冷蔵庫からビールを取りだし一気に350の缶を飲み干した。
ちらっとニノを見ておいらは寝室に向かった。
その後を黙って着いてくるニノ。
ベットに潜り込み、身に付けていたバスタオルを床に落とした。
なんだろう………
度胸が座ったのか、開き直ったのか…
怒ってるのか、諦めたのか……
もうどうでもよくなっていた。
この身体が欲しいなら好きにすればいい……
ただし身体だけだ。