『はい。熱いから火傷しないで』
俺は熱い珈琲を入れてソファーに座る智くんに手渡した。
外が少し白みだして朝を連れてくる。
ベットの上で智くんと話すには抵抗があって
俺らは寝室からリビングに移動して話をすることにした。
俺の部屋をあっちこっちキョロキョロと見回して
『翔ちゃんの部屋に入るの初めてだ。』
と智くんの弾んだ声。
『……この部屋に相葉ちゃん……来たことがあるの?』
『……えっと…………』
『あっ!そうだよね。………変な事聞いてごめん』
そう言うと、熱い珈琲をフーフーと口を尖らせてチビチビと飲みだした。
『智くん………さっきの話だけど…………
俺本当に相葉君とはもう終わってるんだ。
相葉君だってそれは承知のはずなんだ………』
『でも、おいらには…………
翔ちゃんが好きだからとらないでって………』
『だとしたら………やっぱり俺が悪いんだ。
相葉君を利用したから…………』
『利用した?』
『そう………
『俺………煮詰まってたんだ………
あなたが好きで………好きで……
どうにかなりそうで…………
あんたをどうにかしてしまいそうで………
怖かった。』
『……………』
『智くんを見ないように………
考えないように………
近づかないように………ってしてた。』
『そう言えば………
翔ちゃんがおいらを避けてるの感じた。
おいら……なにか怒らせたんだって……
思ってた。』
『ごめん。
そんなとき相葉君に
「翔ちゃん、おーちゃんのこと好きでしょ」と言われて、俺の態度がバレバレだって…………言われて。
そんな相葉君も智くんが好きだって………
だからお互いに抜け駆けしないこと………に決めて。
でも、お互い癒されたい思いもあって………
慰めあって…………』
『…………………なんで…………
なんでおいらに言わないの?
なんで?』
『智くんが……
同性からの………それも仲間と思ってる奴から告白されたらどんな反応するか位、想像がつく』
『………』
『メンバーとしても見てもらえなくなる………
そう思ったんだ。』
『…………じゃあ………
おいらにも責任があるね。
おいら翔ちゃん達の事がなかったら
自分の気持ちに気付かなかったと思う。
おいらホント駄目だな。
リーダー失格だよね。』