冠番組の収録を一本終えたその足で
俺らは新幹線で東北入り
宮城に着いたのは夜の8時をまわっていた。
ホテルに着くと部屋がツイン2部屋とシングル1部屋が用意されていた。
復興事業のために多くの人が泊まっていて
これしかなかったんだとマネージャーの説明
『どうする?
じゃんけんする?』
と俺が提案すると
『じゃんけん…ポン』
とすぐ始まる。
『おいら翔くんとだ』
と智くんが俺の手を握った。
『ちぇっ……俺は相葉さんかよ』
ニノがいやそうな顔をした。
『何でなんで?
何が嫌なのかな二宮くん?』
と相葉君がニノの肩に手を回してほっぺをツンツンしていた。
『あー…こう言うとこがウザイ』
と相葉君をぶら下げたような形でエレベーターの方へと歩いていった。
『なんだかんだ言いながら
仲良しだよな……』
俺が呟いたら隣で智くんも笑ってた。
『おいらたちも行こう』
部屋に入るとフッと気付く。
今日、明日と智くんと同室………
二人っきり………
俺は気付いて一瞬で固まった。
「どうしよう…………」
『………しょ………翔…ちゃん……翔ちゃん!』
『……えっ?………あ、ごめん。何?』
『おいらシャワー浴びちゃっていい?』
鞄から着替えを出して俺に問いかけた。
『あっ、あっ……ど、どうぞ……』
「あっばか、なに動揺してだよ俺」
心の中で自分に渇をいれた。
『…………?
翔君どうかした?』
『えっ?………何で?』
『なんか部屋に入ってからおかしいよ?』
『あー……なんか疲れたみたい………』
『そうなんだ………
じゃー先入る?』
『え?』
『シャワー?』
『…いやいいよ。
智くん入っちゃって』
俺は冷静さを取り戻そうとペットボトルのお茶に口をつけた途端
バスルームに入ろうとした智くんが振り向いて
『……一緒に入る?』
「ブーッッ」俺はお茶を吹き出してしまった。
『汚いよ。翔ちゃん』
『はー?何言ってんのよ。
もー、早く入っちゃって』
『はーい』
いい返事をして智くんはバスルームに入っていった。
少ししてから水音が聞こえてきた。
「もー、人の気も知らないで
そんなに無防備でいないでくれよ………」
俺は……深くため息をついた。
いつからだろう……
俺が智くんのことを特別な目で見るようになったのは……
初て大野智に会ったとき
「この人なんなの?」と思うぐらい
やる気がなくって……
ぱっとしないし、いつも眠たそうにしていて……
で、実際どこでも寝てた。
でも面白い事に社長は大野に一目も二目もおいていて
俺は何でだろうと思っていた。
あの日、あの人の舞台を見るまでは………
先輩たちが踊るなか
Jrでしかない貴方が先輩達にも負けない躍りと存在感を見せつけた。
その日から俺は貴方から目が離せない。
憧れの存在
「嵐」と言うグループでデビューが決まったとき
大野さんと一緒になれて嬉しかった。
それからずーと俺は智くんを見続けている。
そして憧れはいつしか恋愛感情に変化した。