6月お料理教室 | 女魯山人のブログ

6月お料理教室

6月のお料理教室を開催しました。

そろそろ暑くなってきたので冷たいお料理が主になりました。

まずは義母の手作りの冷たく冷やした梅酒から始まりました。

写真をクリックして拡大して見て下さい。


食前酒 梅酒

トマトとメロンのガスパッチョ
お膳に載っているベネチアングラスに入ったものは先付けのトマトとメロンのガスパッチョです。

上には4分立てくらいの生クリームが乗っています。キンキンに冷やしてあります。

トマトのガスパッチョの酸味とピリッとした辛さとメロンの甘さが夫々に口の中で混ざり合って絶妙です。口の中で混ざるように食べる前には混ぜないで頂きます。


汲み上げ湯葉と順菜
先付けの2品目は汲み上げ湯葉とじゅんさいです。バカラのグラスに入っています。


お刺身の盛り合わせ 七夕の飾り
お造りは大皿に氷を敷いて七夕の飾りにしてあります。

鱧の梅肉、牛肉のタタキ、ススキの洗い、帆立貝、本マグロの中トロ

つまには生まれて初めて食べるアイスプラントと言う植物も盛り付けてあります。

アイスプラントは近年フランス料理の食材として人気が出てきているそうです。

南アフリカ原産で、バラフという名前ですが、日本の生産者が佐賀県ではアイスプラントとかクリスタルリーフといって売り出していて、静岡県ではソルティーナといっているそうです。ソルティーナという命名は食べると不思議なほどの塩分があるからだと思います。

食感はシャリシャリしていて面白い歯ごたえです。

塩味があるのでこれを齧ってビールを一杯なんていうのもいいかもしれません。

後のつまは丸くお団子のようなものは大根おろし、七夕の短冊に見せてあるのは南瓜と大根と人参を軽く茹でたものです。

笹の葉を敷いてゼリーで作ったお星様も散らしてあります。

中抜きしたラディッシュ防風、牛のタタキ用に晒し玉葱もあります。

あとは勿論、卸山葵です。
アイスプラント
チョッとボケていますが、この緑色のものがアイスプラントです。葉や茎の周りにフロストが付いていて凍っているように見えます。


鱧の梅肉

本マグロの中トロ
鱧の梅肉と本マグロのトロです。


帆立貝
焼き目をつけた帆立貝のおさしみです。

酢橘が挟んであります。
牛肉のタタキ

牛肉の上に金粉が入ったお星様が見えます。


ススキの洗い
夏のお刺身の代表、ススキの荒いです。


海胆
北海道産の海水深層水に浸かった生うにです。八方出汁のジュレと卸し山葵が載せてあります。素晴らしいうにでした。









穴子の笹巻き寿司とゼリー寄せ
前菜は夏らしいほおずきにゼリー寄せが2種類入っています。

一つは車海老とオクラもう一つはフォアグラのゼリー寄せです。

笹で巻いてあるのは穴子のお寿司です。


前菜
こちらの前菜は蛤皿に乗ったものは毛がにの土佐酢ゼリー掛けです。

微塵の胡瓜と長芋が散らしてあります。

新のサツマイモ枝豆子持ち昆布です。


焼き茄子のゼリー寄せ
次のコースは焼き茄子のゼリー寄せブロッコリーのソース花紫蘇ちらし

ラリックのクリスタル皿です。

最後はメインの暑気払い加茂茄子の油焼き牛肉と伏見唐辛子載せ。


加茂茄子の牛肉載せ
すき焼き風の味付けの牛肉と伏見唐辛子が油で焼いたかも茄子に乗っかっています。

ご飯によく合うおかずです。

なので、今日のご飯は白米です。

それと糠漬け。
糠漬け
デザートは冷やし汁粉に白玉が入ったものです。
冷やしぜんざい
水菓子は1日目は
葡萄。

アレキサンドリアとデラウエアーを掛け合わせた新種のようです。

大きさがデラウエアーの倍くらいで、種無しでとても食べやすく美味しい葡萄でした。

名前はキング。山梨の葡萄です。


デザート 2日目はメロン
デザート
今日のメニューも豪華で美味しかったと好評でした。


暑い季節には冷たーい物がご馳走です。

家庭でもゼリー寄せなど作ってみるといいですね。南瓜なんかのいつものお野菜もさいころのように切って薄甘く煮て、八方出汁でゼリーで寄せるだけで凄くご馳走に見えます。

里芋と南瓜を両方一緒にゼリー寄せにすれば色合いも綺麗で中々の一品になります。

ゼリー寄せは冷たくてつるっと食べられて夏にはお薦めのメニューです。


また、ゼリー寄せはお年寄りにはとてもお薦めの料理です。

喉の通りがいいので飲み込みが難しいお年寄りにも安心して食べてもらえるメニューです。