烏賊の塩辛 | 女魯山人のブログ

烏賊の塩辛

自家製烏賊の塩辛をよく作ります。

スルメ烏賊は今が一番美味しい時期ですが、テレビや新聞で燃料高騰のあおりをうけて漁をすればするほど赤字が出ると言う事で操業を控えると言う報道がありました。

残念です。

安くて美味しいするめいかの値段が高くなったら塩辛もおちおち作れませんね。でも、自宅で作る塩辛は格別です。

添加物は何も入っていませんし、塩加減も好みに出来ます。

私の塩辛は最初は共和えと言えるほど塩分を少なくして生なまの味を楽しみます。その後1日、2日くらいその常態で食べたら毎日徐々に塩を足して塩辛らしい塩分にして5,6日食べられるように調整します。

徐々に塩を足していくので夫々の味を楽しめます。

毎日綺麗なお箸でかき回す事が大事です。


皮を剥いた烏賊
まず烏賊の皮を剥いてキッチンペーパーでよく水気を取る。

烏賊は皮が3枚あると言われるほど表面の皮を剥いてもその下に繊維のような皮が付いているのでそれも出来るだけ綺麗に取る。

烏賊の皮むきで大活躍するのがこの手袋です。
皮むき用手袋
この手袋はがりがりしていて皮を剥く時に滑りません。

中々の優れものです。

普通は腸(肝)を20~30分ほど塩漬けにして水分を抜いたりしますが、私の塩辛は共和えのように生っぽく作るので塩漬けにはしません。

馬の毛の裏ごしで腸(わた)を漉します。

漉した腸に塩、酒、味醂、醤油を少しずつ加えます。

あれば山葵をおろして少し加えるのもいいです。

柚子を絞って入れたり柚子の皮を卸して入れたりもします。


裏ごし

裏ごしした肝
作っているときに水分が入らないように気をつけてください。ボールも綺麗に拭いて木べらもぬれていないものを使うことが大切です。



細切りにした烏賊の身を混ぜます。


塩辛
塩辛の出来上がりです。

私の塩辛は足は入れません。

硬い足を入れるのも又、美味しいものですが、私は足は生姜醤油で焼いてげそ焼きとして食べるのが好きです。

酒の肴がもう一品で来ます。
げその生姜醤油焼き
買ってきた塩辛とは全く別物です。

是非、作ってみてください。