「僕と妻の1778の物語」春・夏・秋・冬

朔太郎「せっちゃん。これ読んで」
節 子「これ、新しい連載?」
朔太郎「仕事じゃないんだ。 これから毎日、短い小説を書こうと思って」
節 子「どうして?」
朔太郎「せっちゃんに読んで欲しいんだ。 笑うと免疫力が上がるって言われたから。 読んでくれる?」
節 子「…うん」

節 子「この話好きだな」
朔太郎「ほんと? どこが良かった?」
節 子「最後に一人残されたロボットがせつなくて」
朔太郎「そう」
節 子「一人になっちゃって、大丈夫かな?」
朔太郎「え? 何?」
節 子「ううん。何でもない」

朔太郎「せっちゃん!」
節 子「わたし、もう治らないんでしょう」
朔太郎「わからないだろっ」
節 子「私はわかちゃったの。もう終わりが近いんだって…」
朔太郎「勝手にわかるなよ!」

朔太郎「起こしちゃった?」
節 子「ううん。 …目が覚めると、ほっとする。 ねえ、サク」
朔太郎「うん」
節 子「私ね、あなたと、 一緒に生きられてよかった」
朔太郎「…」
節 子「ほんとよ。 ありがとう」
朔太郎「…」
