学級新聞がおもしろい。

仕事に追われている中で書く
学級新聞は、字も雑になり、
無理やりネタを探してみたりと、
どこか業務的な面がある。

教師になるとき、
学級新聞を書くことも
楽しみの一つに
あげていたのだが、
いかんせん
時間配分がうまくいかず、
不本意ながら、
毎週末締め切りに追われた
記者兼編集者のようになっていた。

別に締め切りもなければ、
いつ発行するのも担任次第。
発行しない先生もいるし、
毎日発行する先生だっている。

私は、少なくとも週1日は、
発行しようと決めていた。
親の立場としても、
それぐらいは欲しいと
思っていたからだ。

週1と決めたのだが、
書きたいのだが、
その仕事は、いつも後回しになり、
日曜日の深夜に書き、
月曜日発行となっていた。

学級新聞のタイトルが
「わくわく」なのだが
なんとなく
「そわそわ」という感じに
仕上がってしまっていた。

時間がないなりに、
タイトルどおり、
「わくわく」感を伝えたいと
こだわったために余計に
「そわそわ」になってしまうのだ。

そんな中、ネタが二つ重なり、
一枚の紙では収まり切れず、
やむなく2号続けて
発行することにした。

内容は新鮮なほうがいいので、
日曜日の夜、二枚書き上げ、
月曜日、火曜日と二日続けて発行した。

そのとき、
何かがはじけた。

おもしろい。

このイレギュラーな感じが、
実におもしろい。

このことを書きたいと
思ったときに
書いて出せばいいやん。

そんなこと、わかっていたが、
最初に「せめて週1発行」と
下手に決めてしまったことが、
逆に縛りになってしまっていた。

いつでも出していい、
この感覚は、
いつでもネタ探し。

ブログやフェイスブックを
アップする感覚に似ている。


ただ違うのは、
自分満足の日記であっては
いけないことだ。

あくまで、子ども向け、
保護者向けの
内容であること。
今年の私の場合は、一年生なので、
保護者に重点を置いている。

保護者の顔を思い浮かべて、
保護者を感動やうなずきに
もっていきたい。
そして、その内容で
子どもと会話を弾ませてもらいたいし、
私の言葉を子ともたちに
後押ししてもらえると言葉に
深みがでて、子どもたちを
うなずかせることができる。

これぞ、
先生・保護者間スペシャル連携だ。

そんな理想を持ちながら、
私は、今日もネタ探しを
片隅におきながら
子どもたちと過ごす。

学級新聞を配付した日は、
「今ごろ、お母さんたち
 読んでるかなぁ。」
と思い浮かべて、余韻にひたる。

相乗効果で、
授業にもさらに力が入る。
子供たちの成長ぶりや、
すごさを引き出したいからだ。
引き出したすごさを
お母さんたちにも伝えたいからだ。

ふふふ、
学級新聞、実におもしろい。