「わぁ、すごい。
 勝ったんた。

 勝てるんだ。
 いっつも負けてるのに、
 勝てるんだ。

 そんなこと
 ドラマだけだと思ってた。

 ほら、スポーツって
 できレース的なとこあるし。
 勝ったり負けたりしてるんだったら
 わかるんだけど。
 いっつも負けてるんだもん。

 また、負けると決めてた。

 そんなことあるんだなぁ。
 すごい、すごい。

 限界を超える奇跡のようなこと
 期待してもいいんだ。

 期待すると、外れると辛いでしょ。
 いつのころからか、
 いろんなことに期待することは、
 やめたんだけどな。

 でも、まわりの期待がないと
 今回の勝利はなかったんじゃないかな。

 私も期待してみようかな。
 若くないけど、
 もういちど、
 傷つくのを恐れないでみようかな。

 期待って。
 人をあげたり、下げたり。。
 喜んだり、辛くなったり。

 よし、決めた。
 期待してみよう。
 期待して、応援しよう。
 傷つくことなんて、
 今は、考えない。

 私の応援が奇跡をよびますように…。」

生きていきやすいように
一つ一つのものに限界を
決めている。

なぜなら、
自分の設定した限界を
超えると、
大きく傷つくことがあるからだ。

だから、
限界を超えた無謀なことは
絶対しないと決めている。

40年生きてきて、
自然と身につけた
生きやすい生き方だ。

私のすべてのできことは、
すべて、私の責任の範囲である。
責任のとれる行動をしよう。
当たり前のことじゃないか。

コツとしては、

今までの経験から、
頭の中で、統計をとりながら
予測をたてて、
ある程度起こることを想定する。

とくに最悪なケースは、
念頭にしっかりいれる。
そして、最悪なことが起きないように
計らうのだ。
 
自分の中の最悪、
起きてしまったら最悪、
それが起きると
恐らく立ち直れないだろう。

だから、傷つく前の一歩手前で
限界を設定するのだ。
無難だ。
スマートだ。

だが、今回は、私の予想は
完璧なまでに
外れてしまった。
これは、
私の無難な生活をゆるがすできごとだ。

素晴らしい。
素晴らしすぎる。

いい夢をみた気分だ。

私も何だか、
こんな生活をしてみたくなった。
冒険だ。

冒険なんてしたことない。
だって、
水際で危険回避センサーが働くんだから。

冒険をしないと得られない結果がついてくるかもしれないし、ついてこないという
経験もある。
だけど、
勝てないと思ったら勝てない、
勝ちにいかなければ、勝てないと
いうこと、今回教えてもらった。
よーし、冒険だ。