長い旅路『点と点が線になるとき』 | 小久保淳平オフィシャルブログ「父ちゃんは歌う人」Powered by Ameba

長い旅路『点と点が線になるとき』

この大都会に移り住んで11年。
18歳から29歳まで
とりあえず、この東京で生きている。
唄うこと、遊ぶこと、お金を稼ぐこと、この3つを同時に出来る場所が「東京」にしかないと思い込んでいたから「とりあえず」。

いま考えると
自分の身の振り方次第なのだが
音楽家としてどんな活動をしてどんな歌を唄うか、明確なビジョンがなかったのがリアルなところ。
しかし、そんな考えが頭を過ることもなく東京で過ごした。

メジャーシーンを辞めたのは
凄く大きな問題のように思えていたが、いま考えると大した事ではない。

元々、好奇心の多い僕は
東芝EMIを離れて自分に何が出来るか試したかったんだと思う。
当時のミュージシャン仲間と飲みながら話すことといえば、愚痴に近い内容だったし、その場を離れインディーズで自分の音楽をもっと試したい。
そう思って結成したのが「THE SWiSH」だった。

若き日の衝動を詰め込み、音を鳴らし始まった挑戦。

当時、メジャーシーンで出会ったミュージシャン仲間とはまた違う人たちと出会うようになったのはこの頃から。(バイトを始めたのもあって)

インディーズでの活動。
事務所に入る事もなく自分たちと、気持ちで手伝ってくれる最小限の人達。
プロモーションなど、無力さを感じながらもライブ活動は頻繁にしていた。

僕はこの頃から
バンド活動と並行してダンスミュージックに影響を受け始め、SWiSHが活動を休止した後PCでトラックを作り始めた。
そして、ソロ活動を再開。

ダンスとロックの融合が理想だったが、そんなに甘くないのがトラックメイク。
自分の力量と理想が噛み合わずイライラが募る。
高収入のバイトをしていたのもあって、握った金で欲望のままに遊びほうけた。

長年付き合った彼女と別れたり、海外旅行にハマったりしたのはこの後。
タイから帰ってきて、アコギを握ると弾き語りしたくなった。
そこから弾き語り再開。

僕は飽き性なので
音楽の表現方法を変える度、常にゼロに戻る。
ライブハウスのブッキングの人など困らせた。
コロコロと変える音楽スタイルのせいで、出会いが繋がっていかない。そんな風に僕自身も思っていた。

だが、現在。
その点と点の出会いが一本の線になろうとしている。今まで出会った人たちとこれからこ出会いが交わる時、そう強く感じている。

orbitでの活動がでかかった。あそこに集まる多種多様のアーティスト。様々な音楽スタイルを目の当りにしたおかげで自分が何を伝えたいか、それだけを考えるようになった。

人生は映画のよう。
覚悟や決心したときに出会う人が面白い。
ここで再会するんだな。とか、あの出会いがこう繋がったんだな。とか。

人が人を繋ぐ。出会いを結ぶ。
本当にいろんな人に感謝している。これから恩返ししなきゃな。

今は、とりあえず
東京面白い。多謝。


◆6月スケジュール◆
1日 渋谷o-crest 弾き語りライブ
4日 三軒茶屋orbit 弾き語りライブ
7日 渋谷ユーロスペース 弾き語りライブ&トーク
12日 三軒茶屋orbit 弾き語りライブセッション
13日 代官山Loop 弾き語りライブセッション
20日 渋谷prug 弾き語りライブ
27日 渋谷space shower TV the diner

photo:01