先日、名古屋で行われたボズ・スキャッグスのコンサートに行ってきました。

会場は岡谷鋼機名古屋公会堂。

ボズ・スキャッグスは、私にとって中学生の頃から聴いてきた特別なアーティストです。

1965年生まれの私にとって、1980年前後の洋楽は本当に大きな存在でした。

AORという言葉の意味もよくわからないまま、あの都会的で少し大人びた音楽に憧れていました。

特に印象に残っているのが、やはり
We’re All Alone

昔から私の耳には、どうしても「オーラロン」のように聞こえていました。

あの独特な英語の響き。
あのなめらかな歌い方。
あの大人っぽい空気。

今思えば、私がAORや洋楽に引き込まれていった大きなきっかけだったのかもしれません。

 

※「We’re All Alone」「Lowdown」「Lido Shuffle」などが入った名盤。今回のコンサート後に、あらためて聴き直したくなった1枚です。

 

大学時代には、大阪のフェスティバルホールでもボズ・スキャッグスのコンサートを観た記憶があります。

最初は誰と行ったのか思い出せなかったのですが、よくよく考えてみると、当時家庭教師をしていた生徒さんと一緒に行ったような記憶があります。

40年以上前の話です。

あの頃、外国人アーティストのコンサートは本当に特別でした。

インターネットもYouTubeもありません。

実際に会場へ行かないと、本人の歌声や演奏に触れることはできませんでした。

それから40年以上。

まさか60歳になって、もう一度ボズ・スキャッグスを名古屋で観ることになるとは思っていませんでした。

 

正直に言うと、行く前は少し不安もありました。

ボズ・スキャッグスは今年6月で82歳。

「今でも本当に歌えるのかな」
「声量は大丈夫なのかな」
「昔のイメージのまま聴きに行くと、少し寂しい気持ちになるのでは」

そんな失礼な心配も少しありました。

でも、コンサートが始まってすぐに、その不安は消えました。

約100分近いステージを、途中休憩なしで歌い続ける。

声量もある。

裏声も美しい。

そしてギターも弾く。

本当にすごかったです。

82歳目前で、あれだけ自然にステージに立ち、観客を楽しませる。

これは才能だけではなく、日々の鍛錬や体調管理、そして音楽への愛情があってこそだと思います。

 

 

※近年のボズ・スキャッグスを聴くならこちら。懐かしさだけでなく、今も現役で音楽に向き合う姿を感じられる作品です。

 

今回のコンサートで、歌声と同じくらい刺激を受けたのがギターでした。

実は私は、今年からギターの練習を始めています。

まだまだ初心者です。

TAB譜を見て、指板を見て、指を動かしているだけで頭が混乱することもあります。

60歳から始めたギター。

正直、最初は
「せいぜい10年くらい楽しめればいいかな」
と思っていました。

でも、82歳目前のボズがギターを弾いている姿を見て、考え方が変わりました。

ギターは10年だけの趣味ではない。
一生の趣味にできるかもしれない。

そう思えたのです。

 

私が選んだのは、アコースティックギターでもエレキギターでもなく、クラシックギターです。

ストロークで「ジャーン」と弾き語りをしたかったわけではありません。

誰かとバンドを組みたかったわけでもありません。

セッションをしたかったわけでもありません。

私がやりたかったのは、指で弾いて、美しい音色を自分の手で奏でることでした。

1本のギターでメロディも伴奏も表現する。

静かに響く音。

自分の時間を豊かにしてくれる音。

そういう音を出してみたかったのです。

 

ちなみに、私が今使っているのは、YAMAHA CG192Cというクラシックギターです。

YAMAHA CG192には、CG192CとCG192Sがあります。

私はかなり迷いました。

CG192Cは杉、いわゆるシダー材。
CG192Sは松、いわゆるスプルース材。

本流としてはCG192Sの方が人気なのかもしれません。

でも私は、杉の温かい響きに惹かれてCG192Cを選びました。

初心者の私には、まだまだもったいないギターかもしれません。

でも、きれいな音が少し鳴るだけで、心が和みます。

うまく弾けなくても、良い音が鳴るとうれしくなります。

これは60歳からの趣味として、とても大事なことだと思っています。

 

※私が実際に選んだ一本です。60歳から指弾きに挑戦したい方、長く使えるクラシックギターを探している方には参考になると思います。

 

ギターは本当に安いものからあります。

初心者なら安いものから始めるという考え方もあります。

それも正しいと思います。

でも私は、あえて少し良いギターを選びました。

理由は、最初からきれいな音を聞きたかったからです。

そして、簡単にやめないためでもあります。

「せっかく良いギターを買ったのだから、ちゃんと続けよう」

そう思える一本を、自分のそばに置いておきたかったのです。

これは無理なプレッシャーではなく、未来の自分への投資のようなものかもしれません。

 

今回のボズ・スキャッグスのコンサートは、単なる懐かしい音楽イベントではありませんでした。

15歳の頃の自分。

大学時代に大阪フェスティバルホールで観た記憶。

60歳になった今の自分。

そして、これからギターを一生の趣味にしていきたい自分。

その全部がつながったような時間でした。

懐かしい音楽を聴きに行ったつもりが、これからの人生に背中を押してもらった。

そんな夜でした。


独自ブログには、今回のコンサートについてかなり詳しく書きました。

ボズ・スキャッグス名古屋公演の感想、セットリスト、
「We’re All Alone」が“オーラロン”に聞こえる理由、
82歳目前とは思えない歌声とギター、
そして60歳から始めたクラシックギターへの思いまで、かなり熱く書いています。

よかったらこちらも読んでみてください。

https://komugipapa.com/boz-scaggs-nagoya-2026/

60歳からでも、人生はまだまだ面白い。

音楽も、ギターも、旅も、ブログも、YouTubeも。

これからも、自分の心が動いたことを大切にしていきたいと思います。