あれからしばらく時間は流れていたのに
夏の終わりを告げる風の中で君が笑ってた

忘れかけていたはずの笑顔が 再び
浮かび上がったその瞬間すべてが溢れ出した

もう夢の中にだって来ることもなくなった
考えなければ忘れることもできたのに
今さら想ってもどうしようもないけど
僕の胸を強く締め付ける
消えてなんていなかった...

気付けば今にも溢れそうな水槽に
注がれ続ける水はもう
止めることが出来なくなっていた

どうすればこの想いは消せるのか 何度も
悩めば悩むほど膨らみ続ける

あの時一瞬揺れた心が
取り返しもつかない悲しみを連れて来た
悪いのは僕以外の何者でもないから
自分の愚かさをどんなに恨んでも
君の瞳は帰らない...

夏と共に失った大切なもの
もしも時間を戻せるならば
決して離れはしないのさ

だけど僕は君の目を見つめる
勇気もなくてただ足下を見ていた
もう一度逢えるなら全てを捧げると
夜空に輝く一等星に誓っても
もう君には届かない...

君の瞳は帰らない...


2003年8月