X橋が撤去されるという記事を見て
ちょっと感慨に耽ってしまった。



夜のX橋界隈は
怖いところ危ないところだから
決して近づいてはいけない
子供の頃はそう思い込んでいた。

生意気盛りの年頃になると
そういったあたりの武勇伝や
怖いもの見たさの好奇心とか
退屈な日常への刺激を求めたくなって
いつだったかは覚えてないけれど
X橋界隈に足を踏み入れたんだった。



終夜営業の喫茶店があって
遊び疲れた連中の溜まり場になっていた
僕は常連とまではならなかったけれど
漫画家残酷物語の一コマに入り込んだ気がして
あの年代特有の意気がった怠惰を
愉しんだりしていた。

今ではすっかり再開発が進み
仙台駅の東口からX橋の周辺は
見違えるほどの風景に様変わりした。

X橋という
せつなく響く名称とともに
昭和のランドマークがまた一つ消えた。