かつて関わりのあった町で大変懇意にしてもらった方が全国版ニュースに取り上げられていた。

朴訥で心根の優しい本当にいい人だった。

イチゴ農家を営んでいた彼は、被災した。その町と私の関わりは"あの日"の数年前に終わっていたので、"あの日"からの彼のことについては何の消息もつかめないままだった。

その彼をまさかニュース映像で見るとは思わなかった。元気そうだった。少し老けたようには見えたが、あれから十年以上経っているのだからあたりまえのことだ。大変な苦労をしていることは想像に難くないけれど、彼は元気そうだった。

イチゴの販路拡大を目指して海外に打って出るのだそうだ。災害を転機・好機に捉えて前を向いている姿が眩しかった。再起を支援してくれた人たちへの感謝を語る姿は、かつての謙虚な彼そのままで人柄がにじみ出ていた。

僕も、がんばらないと。