大瀧詠一さんが小林旭の大ファンだったのは聞いたことがあるし、田舎の男子高校生が日活のアクションスターに眩いばかりの輝きを感じていたのも十分すぎるほど分かることだ。

小林旭が「熱き心に」をレコーディングする時、大瀧さんは小林旭がスタジオ入りしたのを電話で確認してからミキシングルームに入ったんだそうた。
レコーディング中も小林旭からは体を隠し顔も四分の一ほどだけ出して様子を見ていたらしい。終了後も小林旭と面と向かうことはなかったようだ。

そしてさらに、
小林旭が帰った後で、大瀧さんは小林旭が立った場所に立ち使ったヘッドホンを着け同じマイクで「熱き心に」を二回ほど歌ったんだそうだ。

小林旭は「ずいぶんシャイな人だったそうで」と語っていたが、シャイにもほどがあるのではないかい、大瀧さん。
ま、それが大瀧さんの大瀧さんたるところなんだろうけど。

もう一つ思うのは、日活映画のスターというのは本当に凄かったんだなと、裕ちゃんとアキラの凄さはとんでもないくらいの凄さだったんだろうなぁ、ということだ。

憧れのあるいい時代を生きたね、大瀧さん。