家電量販店でパソコンやタブレットにじっと見入る人はよく見かけるし不思議も感じないが、ホットプレートに見入る青年のことは好奇な気持ちでいろいろ想像してしまった。彼の脳内を巡るアレコレは一体なにごとであろうか。買おうか止めようか、使用頻度は、その想定とこの価格のつり合いは、どんな料理に活用できるか、誰と使うか、誰に見られると恥かしいか、部屋に適切な収納スペースはあったか.............、その佇む姿は、生活感を漂わせ庶民的な近しさを醸し出し好感を振り撒くのだった。しばらく背後からひっそりと観察したのち、その場を離れて通りを歩きつつ、彼は結局ホットプレートを購入したのであろうかなどど余韻を楽しんだのであった。