かなり前に仙台学だったかの雑誌で「エデンの東口」、仙台駅東口界隈の思い出を特集した企画物があって、けっこう面白く読んだ記憶がある、立ち読みだったけど。

かつての仙台駅東口は開発から取り残された地域で、戦後の面影を随所に残したままの町並みは風紀的にはかなり危険地帯で、暗くなってから近づくのは憚られたものだった。もっとも、古い家々や商店などはレトロ情緒たっぷりで、それはそれでかなり趣があり印象深いものであったから、セピアな色合いの風景で僕の脳裏にぼんやりと刻まれている。

その危険なあたりを闊歩した若い日の武勇伝などをそういった人たちが書きつづった特集は、少しは僕の中学時代の記憶と重なる部分もあったりしたものだから、なかなか興味深く読ませていただいたのだった、立ち読みだったけど。

このエデン、仙台ホテル跡地に間もなくオープンする。
仙台ホテル跡地だから仙台駅西口になるわけで、西口のくせに何でエデンなんだよ、そう云いたくなるところだが、冷静に考え直してみるとエデンの「東」であって「東口」ではないのだから異議を申し立てる筋合いのことではまったくない。

平屋造りのこのエデン、周辺のビル群の中でちょっとした異空間になりそうだ。