いつの年のことだったろう ふだんなら乗る人も少ない休日の東五番町通りのバス停は長髪の若者たちが列をなしていた その頃の瞑想の松経由で行く小松島は野球で有名な東北高校と当時あまり知られていなかった薬科大学があるくらいで仙台の外れの地区だったから休日のバスはガラガラのはずなのだがその日は違った その日は東北薬科大の学園祭に僕の好きな先生という独特の雰囲気の曲を歌うRCサクセッションという奇妙な名前のバンドが出演することになっていた よく晴れた秋の休日の午前はキラキラと透き通りジーパンをはいた若者たちのざわめきで通りは賑やかだった