仙台駅の広告パネルにツンとおすましでおしゃまそうな女の子の絵がデッカク掲げてあります 味わい深く心惹かれる林静一氏のイラストを意識したのははっぴいえんどのソングブックからだった気がするなぁ…と遠い目 ニューミュージックマガジンでお馴染みの矢吹申彦氏等に混じった作品は独特の雰囲気で僕の瞳に淡い交流電気を起こしたのです 着物姿の女の子の影が障子に映っている妖しの構図は「かくれんぼ」のイメージイラストでした ♪雪景色は外なのです中で二人はかくれんぼ 熱いお茶を萩の月で受けながら二人はきっと幸せのことを考えていたに違いない それが過ぎた刻にあったのかやって来る刻にあるのかは分からないにしても 擽る符牒に揺れるほどに命短い紅き唇は愛らしい
  
  
なんとなく気になって自宅に戻ってすぐ本棚を探して確かめた 違っていた 「かくれんぼ」はシバのイラストで林静一は「はいからはくち」だった そして絵柄の記憶の誤差 僕の記憶にあるあの構図はどこにあったんだろう 迷い込んだ路地の静寂と喧噪 記憶は事実でなく残像なんだね