
時々居酒屋で一緒になる親方にお相手ができたんだそうだ 親方は40代後半だけど独り身で仕事一筋に生きてきた 居酒屋で同席した時にはサモない世間話を語り合って別れる そんな程度の間柄だけど親方がいつになく饒舌だから不思議に思っていたらそういうことだったわけだ お相手は少し年上のバツイチらしい へぇやったじゃないか親方それでどこで知り合ったのさ親方ふたりでどんな話するの親方 親方はちょっと照れながらも嬉しそうに答えてくれる ああ名前はレイコというんだけどね自分ではオオハラレイコだなんていうんだよね全然似てないのに 顔が赤らんだのは焼酎の水割りだけのせいではないと見た レイコさんかぁオオハラレイコさんなのかぁそいつはすごいじゃないか親方 だから全然似てないんだよコロコロ太ってるしさ 親方よかったな第二の人生のスタートかよ羨ましい 向こうの席から声がかかる 親方こんど連れて来いよそのオオハラレイコさん ははははと笑いながら親方は水割り焼酎をおかわりした
僕は帰り道オオハラレイコ・オオハラレイコとリズムをとりながら歩いた そういや大原麗子さんには随分としばらくお目にかかっていないけどお元気なんでしょうか