♪あっつさのせいェイイェイイェイ
♪きみにむちゅうムーチュムーチュ
♪あたりはにーわかにかーきぐもり
      
この日本語リズム感は初期の大滝詠一の真骨頂だ
こういった歌詞もメロディの乗せ方も歌い方も
彼の前に知らないし後にも聞かない 空前絶後ではないか
キャロルやハウンドドックの英語訛とは違う
サザンの英語混りとも違う
達郎が迷路をメロゥと歌うのとも
その後のJ-POPが難い言葉をメロディラインで流すのとも違う     

はっぴいえんどファーストアルバム通称ゆでめんの大滝作品
春よこい かくれんぼ 十二月の雨の日 朝 
このメロディアスな歌たちもまた大滝詠一ならではのものだ
もちろん ロングバケーションに繋がるものを容易に発見できる
けれどもここにある瑞々しさは初期の大滝だけのものと言えそうだ
その意味で彼のファーストソロアルバム大瀧詠一は特別な作品だ
何しろ空前絶後の日本語リズム感と瑞々メロディを同梱している

大滝詠一ははっぴいえんどでの実験とは別に
どうしてもこのアルバムを作りたかったのだと思う
もしかすると 彼の強い意欲というより
とめどもなく湧いてくるリズムとメロディが
そうさせたのかもしれない

      *この辺の経緯をCD大瀧詠一の解説で本人が
       「風街ろまんのレコーディングのときに担当
        部分が終わってて暇だった自分がソロアル
        バム作成のトップバッターになった。」
       このように振り返っている。メンバーのソロ
       アルバムは既定路線だったようです。
     
それにしても 
初期の作品群はいったいどの辺りをベースにしているのだろうか
膨大なアメリカンポップスの知識と体験のどの辺りか
空飛ぶくじら のメロディは何が化学変化しているのだろう
これは非常に興味あることであるけれど追求の手に余る

      *空飛ぶくじらについては同解説で
       「はっぴいえんど時代に敢えて封印していた
        ビートルズ?イディオムを開封したもので
        ポールのHONEY PIE やニルソンを意識し
        た」そう解説しています。

僕はロングバケーションの雰囲気はもちろん大好きなのだが
何故なんだろう大瀧詠一に収められた歌により強く魅かれてしまう

      *同じ解説で大滝氏本人はこう述べています
       「可能性としては大瀧詠一が一番。サウンド
        の実験とノベルティタイプの集約ではナイ
        アガラムーンが一番。メロディータイプで
        はロングバケーションが一番。この3枚が自
        己ベストです」     

大滝詠一は自分のポジション
はっぴいえんどにおける比重をアルバムを出す度に落していった
そんな気配を感じるしそれは意図的だったのだろう
はっぴいえんど実験室の終焉
キャラメルママとナイアガラへのベクトルの乖離
そんなシンパシィーに響く HAPPY END の大滝メロディ
    
♪みぃずいろのぉひざっしぃあぁふれぇる
     
瑞々しさから実験を経てナイアガラに向う大滝詠一のグッドバイ


       *大滝詠一氏の解説はこのブログ記事をアップした
        後に知りました。別記事として書き直そうとも思
        いましたが、このような補足形式で記事を改編し
        ました。