まもなく来る汽車 時間通り到着する汽車
そして 時間通り来る 別れ
君の隣に立ち 時計の針を気にしている自分
この情景は何度も何度も想像した だけど 
君は いつもずっと隣に居てくれた
どうしてこうなることを そのままにしてきたのか と思う
どうしようもないことがあるのだと その時は納得してきた
けれど 汽車が到着する今 納得などしていない自分に気づく
雪が舞ってる
あの日もそうだった あの日の時間は きっと永遠だったのに
君の笑い顔と笑い声と 瞳の中にしっかりとおさまっていた
この時がなくなることなど 疑うこともなかった

ガラスの向こうに 君は居る
手をのばしても 触れられない所に 君は居る
そして 少しずつ 離れていく
わかっていたことだけれど 嘘みたいだ
手が届かない 声が届かない  そして
心も離れようと そうなるほうがいいと思おうとしている
臆病な自分は 確かめる勇気が なくて
君の顔を 最後の表情を見ることが できない
今しか 今しか考えられないから
こうして別れることしか できないのだと 
それしか
考えられない

汽車はもう 見えない
同じ時間 別の場所 
君は確かに そこに居るのに
プラットホームの雑踏の中で 何もできない
君が降ってきて 君が消えていく
足元の 積もらない 雪

        ~平原綾香からのインスピレーション~