今年の3月になんと10連で当たったノーリーズン。
実はまだストーリーをちゃんと見ていなかったので、ようやくながら育成してみました。
動機が不純なんですよね、スティルの出番があるってきいて…ごめん、ショーグン…。
で、ざっくり感想を先に述べますと、これまたしんみりしてすごく好みだった…。
以下、ネタバレにご注意ください。
1.ノーリーズンの印象というと相馬野馬追が先に来る
競馬を見るようになってからそこそこ長くは経つんですが、そのタイミングはディープインパクトの古馬時代でした。
高2の春休みに読んだマキバオーにハマってっていうのは何度かこのブログでも書いたっけ。
ウマ娘的に言うと、カワカミプリンセスのクラシック期…つまり、メインストーリー第2部でのフサイチパンドラのエリ女あたりの時代でした。
ノーリーズンが活躍したのはそれよりもちょっと前の2002年頃。私は中学二年生でしたね。周囲に競馬をやる家族などもいなかったので、知る機会がない。さらに、競馬の世界にハマってからは色んな媒体で過去のG1馬やエピソードを追ったものでしたが、皐月賞を勝って以来はパッとしなかったノーリーズンを単体で注目することって殆どなかったといっても良かったです。
興味を持ったのはやはりウマ娘化したこと。甲冑を着ているのが引退後に参加していた相馬野馬追に由来している事を知り、そのイメージが根強く残りました。
アプリでは、そんなノーリーズンに三冠を獲らせて天下を取る事も可能…しかし、どうしても時代の荒波には敵わないビターな結末が待っていました。
2.静かなる一族とブライアンズタイム
ノーリーズンが警戒するのは”静かなる一族”と呼ばれるウマ娘たち。
これは、サンデーサイレンス旋風のことですね。サンデーはその後継種牡馬たちも勢力を伸ばし、父内国産種牡馬という概念の意味すら薄れさせてしまった偉大な種牡馬です。
そして、そんなサンデーサイレンスとほぼ同じ時期にやってきたのがトニービン、ブライアンズタイムなどなど。他にもさまざまな輸入種牡馬がいましたが、とくにこの3頭は輸入種牡馬御三家ってイメージがありましたね。
種牡馬としてのオグリキャップやトウカイテイオーなどはこの影響をもろに受けて厳しい状況にいたと思います。
しかし、そんな御三家たちも令和の今、父系が”残っている”といえるのはサンデーのみです。
父系にこだわらず血統表全体をみれば、トニービンもなかなか根強く影響が残っておりますが、ブライアンズタイムとなるとサンデーとちょっとだけ血が近いせいもあるのか、どうしても目立たなくなってしまいます。
ノーリーズンはこのブライアンズタイム産駒です。
他にはナリタブライアンやタニノギムレット、ダンツフレームあたりがそうです。
このストーリーも、そんな種牡馬大戦の激しさと切なさを感じるものでしたね。
このタニノギムレットのちょっとしたあがきは、ウオッカの誕生をさしていたのかな。
ナリブが長生きしていたら…ウオッカが牡馬だったら…っていうのはよく耳にしましたね。
それと同時に、ブライアンズタイム自身が長く種牡馬をしていたのも影響があったかもしれません。
ヴィルシーナが3歳の時にまさかの敗北をしたエリザベス女王杯の勝者レインボーダリアもブライアンズタイム産駒。
20年連続重賞制覇というあの偉大な記録も残っておりますが、それもまた時代の流れと共に徐々に忘れられていってしまう。
そんな私たちに彼らのことを思い出させてくれるのが、ウマ娘なんだなぁってことをしみじみと感じました。
3.静かなる一族と新たなる時代
さて、ノーリーズンのクラシック世代は、ブライアンズタイム産駒のノーリーズンが皐月賞、同じくブライアンズタイム産駒のタニノギムレットが日本ダービー、そして、サッカーボーイ産駒のヒシミラクルが菊花賞を制しました。
さらには古馬路線で活躍するシンボリクリスエスもいますが、こちらもクリスエス産駒…ブライアンズタイムと同じくロベルト系の馬ですね。
牝馬路線もデインヒル産駒のファインモーションが秋華賞とエリ女、ウマ娘にはなってませんが桜花賞を勝利したのはラストタイクーン(ノーザンダンサー系)産駒のアローキャリー、オークスを勝ったのはホワイトマズル(その父はダンシングブレーヴ)産駒のスマイルトゥモロー…。
なんと、クラシック路線はサンデー産駒が一頭もおりません。他の当時の王道路線のG1も、春天をサンデー産駒のマンハッタンカフェが制した以外、どれもサンデー以外の種牡馬の子が勝ちました。
しかし…。
きゃーーーースティルーーーー!!!
……ごほん。
ノーリーズンの翌年のクラシックですが、上半期はスティルインラブとネオユニヴァースの二冠という状況でした。
この2頭はどちらもサンデーサイレンス産駒。そう、ノーリーズンの言うところの静かなる一族なのです。
そして、秋になるとスティルインラブは牝馬三冠を達成。ネオユニヴァースは三冠を逃すのですが、それを菊花賞で阻止したザッツザプレンティはダンスインザダーク産駒…つまりサンデーの父系孫です。
つまり、ここでは五冠が…って言っていますが、実質、3歳路線の王道舞台の全てをサンデーの勢力が制した形となりました。
サンデーの勢いはこれに留まらず、2005年……つまり今からちょうど20年前には、サンデーサイレンスの最高傑作とも言われたディープインパクトが無敗で三冠馬になります。
その後もディープインパクトの産駒は勿論、ステイゴールドも種牡馬として結果を出し、さらにはディープの全兄であるブラックタイドからはキタサンブラックが出るなどサンデーの勢力は枝分かれしながら今もその勢いはとどまっておりません。
さらには…。
新たな勢力である大王一派…つまりキングカメハメハ産駒も活躍し始めます。
サンデーの娘たちの婿としても選ばれがちでしたからね、キンカメは。
そして、そんな時代の流れと共にブライアンズタイムの系譜は、残ってはいるのですが、かつてのような勢いはそこにはもうないと言わざるを得ない。
一応、ロベルト系まで遡れば、ボリクリ産駒のエピファネイアとか、グラスワンダーから系譜が伸びてるモーリスとかいるんだけどね…。
4.そしてノーリーズンは…
乱世…すなわち種牡馬大戦の争いは続きますが、ノーリーズンの姿はトレーナーとの出会いのきっかけでもあった、相馬野馬追の場にありました。
走りを伝えるという役割にはきっぱり見切りをつけて、伝統を継承するという役割の方に舞台を移したという描き方がすごくじーんときました。
昨年のアニバの時のシナリオでのUAFのことをすごく思い出したんですが、引退後に競走馬がどのような余生を過ごすのかという現実を考えると、こうして競走とは違う世界に居場所を見つけて輝く姿もなんか泣けるんだよね。
さて、このラストなんですが、ここの話をちょっと小耳に挟んでノーリーズンのシナリオを見てみようと思ったのよね。
というのが…。
そう、スティルの登場です
これをちょっと自分の目で見てみたかったのよね。
普通に眷属がいる…やっぱり吸血鬼じゃないか…。
スティルトレも噛まれたあの時に人間じゃなくなってたんやろな。
というのはまあ、さておき。
このスティルの眷属ちゃんですが、スティルのシナリオのラストで出てきた小さなウマ娘と同じく、スティルの一粒種であるジューダ君がモデルのようです。
ジューダ君は競走馬として振るわず、種牡馬にはなれませんでした。スティルの血を引く唯一無二の存在だったんですが、さすがにあの時代、母の父サンデーのキンカメ産駒で、宣伝になる看板タイトルもないという状況はきつかったのでしょうね…。
そんな彼ですが、10年ちょっと前は相馬野馬追に参加していていました。現在はどうしているのかちょっと分からないのですが、ジューダ君、どこかで幸せに暮らしているといいな…。
それはそうとジューダ君がふたり…?ってなる人もいるかもしれませんが、ウマ娘って結構こういうことあると思います。特に名前のついていないモブとしてエピソードが出てきた場合、そこのモデルは産駒だったり両親だったり馬主さんだったり主戦騎手だったり調教師や厩務員だったりする…。しかし、その本人では決してなくて、あくまでもエピソード…そう思うと色々と納得できると思います。個人的にはね。
…それか、ちょっと時が経っているみたいだから、普通にあのシナリオと同じ娘の可能性もあるか。
ノーマルエンドのスティルっぽい印象もあるし。

















