昨年の朝日杯FS勝ち馬と阪神JF勝ち馬の対決でも注目されていたNHKマイルカップ。

勝ったのは昨年の二歳王者ジャンタルマンタルでした。

直線突き抜けての大勝利。素晴らしい勝ちっぷりでしたが、レース自体はちょっと後味の悪さもありましたね……。

 

後味の悪さというのが、2歳女王アスコリピチェーノの前壁とその後の進路の取り方による影響など。

まんまとフタされてしまって、あの状態からよく2着に来たと思ってしまうほど、馬の強さは十分伝わりましたが、パトロールビデオを確認する感じだと、復帰したばかりのルメール騎手の進路の取り方は、ちょっと強引すぎた印象でしたね。

掲示板なんかでも、ボンドガールなど不利を受けた馬を応援していた人の不満がかなり出ていましたし、なんだか先週の羽田盃みたいなほろ苦さを感じてしまいました。

何にせよ、みんな怪我がなくて良かったです。

 

レース中継の方も、最後の直線のごちゃつきが気になってしまって、ついついジャンタルマンタルの圧勝劇よりもそっちに目が行ってしまいました。

とくに先月は悲しい事故もあったので、ピリピリしちゃっているのかもしれません。

それでも、あの展開、あの進路取りで2着に飛び込んできたアスコリピチェーノはすごかった。在りし日のジェンティルドンナみたいでしたね。オルフェとのぶつかり合いで物議をかもす結果となったジャパンカップもそうでしたが、2014年のドバイシーマクラシックでのキツい進路から回避しての勝利を思い出しました。

 

今回は川田騎手の作戦勝ちって感じでしたし、そのうまさには拍手を送るべきなのですが、それだけに全力で競い合うところが見れなくて残念だった思いも正直に言ってありました。

ですので、またぜひともこの2頭には別の舞台で競って欲しいですねぇ。

 

それはそうと、今回注目されていた大レースのもう一つが米国のケンタッキーダービー。

無敗のまま挑むフォーエバーヤングが大注目されておりました。

前もこのブログで紹介したと思うのですが、リアルスティールの父であるディープインパクト以外はごりごりのアメリカ血統。

これでもかっていうくらい、アメリカの名血が集っている血統背景なので、全く通用しないって事はないでしょって感じでした。

ただ、馬というものは血だけで走るわけではなく、管理する人間やジョッキーの腕の差、そして遠征などによる人馬の心身への影響にも左右されるものですから、わりとドキドキでしたね。

さらに今回は雨が降ったようで泥んこ馬場。それでも3着に食い込むのだからスゴイものでした。ところで、5着に食い込んだテーオーパスワードもおお…!ってなりますね。コパノリッキー産駒が…!!

ただ、このレースもなかなか物議をかもしておりまして、フォーエバーヤングもだいぶ不利を被っているのですよね。馬主さん、ボンドガールといい、なんだかツイていませんね。ただ、ウマ娘のドラマにするには相応しすぎる苦味でもあったりして…。

ともあれ、フォーエバーヤング。これで無敗馬という枷は外れました。これからはのびのびと走り、世界のダートの頂点を目指し続けて欲しいです。

 

最後に、今度のオークス・ダービーに向けて、トライアル勝ち馬を振り返って終わろうと思います。

 

まずはオークス。

フローラS組は勝ち馬のアドマイヤベルと、2着だったラヴァンダ。アドマイヤベルはスワーヴリチャード産駒で、ラヴァンダはシルバーステート産駒。アドマイヤベルはデビューからずっと馬券圏内にいますが、オークスではどうでしょう。楽しみですね。

スイートピーS組は、勝ち馬であるコガネノソラ。人気は薄めでしたが、未勝利戦脱出から3連勝でオークスの舞台へのチケットを掴みました。ゴールドシップ産駒の芦毛っていうので、ちょっと気に入っています。頑張って欲しいなぁ。

 

次はダービー。

青葉賞組は勝ち馬のシュガークンと、2着だったショウナンラプンタ。このレースは先週も触れましたが、ドゥラメンテ産駒でキタサンブラックの半弟でもあるシュガークンがダービーの舞台へのチケットをつかみ取りました。これはぜひとも応援したい。ちなみに、ショウナンラプンタはキズナ産駒です。

プリンシパルS組は勝ち馬のダノンエアズロック。1番人気にこたえての勝利でしたね。モーリス産駒には遅めに活躍するイメージが何故かあるんだけど、どうでしょうね。頑張って欲しいです。

あとは、トライアルではありませんが、京都新聞杯の勝ち馬も見てみましょうか。勝ち馬はジューンテイク。キズナ産駒です。

 

こうやって見ると、今年の皐月賞馬ジャスティンミラノ含め、キズナ産駒も多いですね。

キズナ産駒には父子3代ダービー馬の期待がかかっていますが、ここまでダービーに進める馬が多いとその期待もあっさり応えちゃったりして…なんて思っちゃいます。

でも、そう簡単に成し遂げられてもつまらないので、他の父の子たちにも頑張って欲しい。特に父子三代ダービー馬への期待を阻むのが、スワーヴリチャード産駒の誰かだと祖父同士の因縁的にもなかなか面白いですね。

ちなみに私が応援しているのは、ランズエッジの孫たち(ウインドインハーヘアの牝系ひ孫たち)や、スウィープフィート、シュガークン、コガネノソラあたりです。

この中の誰かが頂点に立ってくれるといいなぁ。

 

てことで、今回の内容は以上となります。

来週はヴィクトリアマイルですね。やがて母になるだろうヒロインたちが集う舞台。ナミュールも出るみたいなので、楽しみにしています。