今年の京都における最後の大舞台。

マイルCSを制したのは、ナミュールでした。

事前にムーア騎手が落馬負傷で藤岡康太騎手に乗り替わり。

この時点で予想から外した人もいたのではないでしょうか。

しかしながら、蓋を開けてみればナミュールは後方からの直線一気。

鋭い末脚で初めてのG1タイトルを手にしちゃいました。

 

父はハービンジャー。母はサンブルエミューズ。

マルシュロレーヌの歴史的偉業で大注目されたキョウエイマーチ牝系で、マルシュロレーヌからみると姪っ子になりますね。

キョウエイマーチはたった4頭の産駒…しかも牝馬はたった1頭という状態でこの世を去ったのですが、そのたった1頭の牝馬からこれだけ活躍馬が出ているのはめでたい。

 

ちなみに、この牝系は辿ると1930年に日本に来たというシユリリーまでたどり着けます。その孫であるクインナルビーは現役時代に天皇賞(秋)を勝っている名牝ですね。

産駒は大したことなかったようなのですが、娘たちから枝分かれした先で後々に活躍馬が登場。

これだから牝系って面白いんですよね。

クインナルビーの子孫は、このキョウエイマーチの一族以外だと、オグリキャップとオグリローマンの兄妹や、ウイポやっている人なら特に馴染み深そうなアンドレアモンなどがいます。

古い牝系って何より、血統表を辿るとその時々の日本競馬の歴史を感じる事ができて面白いんですよね。

キョウエイマーチの一族の場合は、トサミドリの血も入っているのが味わい深いです。

レイパパレもそうだけど、良い繁殖牝馬がどんどん輸入されてくる時代だからこそ、こういう血統の馬が活躍すると嬉しいって気持ちがわいてしまうんだよね。

 

それはそうと、今回のマイルCSの勝利は、かつてのキョウエイマーチのマイルCSを重ねる人も多かったようですね。

キョウエイマーチは現役時代、紅一点で臨んでタイキシャトルの2着だったとか。

その時の雪辱を晴らす形にもなって、当時のファンはより一層嬉しかったんじゃないかな。

っていうか、キョウエイマーチもウマ娘にならんかなぁ…。なってほしいなぁ…。

 

ところで、一番人気のシュネルマイスターですが…。ゲート内でちょっと暴れていたり、他馬とぶつかったり進路がうまくとれなかったりと、悔いの残る一戦になってしまいましたね。

G1がNHKマイルCのみというのは心許ないけれど、G1路線で好走は続けているキングマン産駒っていうのは魅力的だし、種牡馬にはなるんじゃないかなって思うけれど、あと一つは勲章をゲットするところを見たいですよねぇ。

でも、現役続けるなら、めげずにまた頑張ってほしいなぁ。

 

さてさて、次なるG1はいよいよジャパンカップです。

秋天で驚異のレコード勝ちとなったイクイノックスと、牝馬三冠のリバティアイランドが大注目されている雰囲気でしたが、誰が勝つかは走ってみないと分からない。

すごく楽しみですね。にしても、早いなぁ。もうすぐ12月だとは。

次回の競馬日記もジャパンカップ後に書くと思うので、よかったらまたお付き合いください。ではでは。