こないだ、リバティアイランドが牝馬三冠を達成しました。

この偉業はNHKニュースなどでも取り上げられることになるのですが、こういう時に個人的にいつも気になるのが「ひん馬」という表記です。

リバティアイランドのニュースも、「ひん馬三冠」と表記されているのを見た人がいるのではないでしょうか。

これは、牝という漢字が常用外であるかららしく、NHKのニュースでは頻繁にこの表記を見ます。

ちなみに、牡という文字も常用外であるためか、種牡馬が種ぼ馬と表記される事もあります。

 

 

たとえば、このニュース記事の中では、種牡馬ではなく種ぼ馬と書かれていますね。

厩舎も同じ理由で、きゅう舎と書かれたりします。こっちはよく見る気がします。ノーザンホースパークの公式サイトでも厩舎はきゅう舎と書かれているみたいですしね。(ちなみにJRAのサイトでは、厩舎・厩務員と表記されています)

ただこれは状況によるみたいで、たまにNHKの番組や記事でも、種牡馬や繁殖牝馬といった言葉について常用外漢字を平仮名にせず、フリガナを振っていることもあるので、絶対遵守のルールというわけではなく、慣習みたいな扱いなのかもしれませんね。あるいは責任者次第とか?

 

そういうものだから仕方ないと言ってしまえばおしまいなのですが、やっぱり競馬関連の記事などでちゃんと漢字表記されているとしっくりくるんですよね。

特に、牡馬・牝馬・厩舎といった言葉は、牡・牝・厩という漢字そのものに、オス・メス・うまやという意味が込められていることもあって、そこを平仮名にしちゃうとなんか紛らわしいなぁって思っちゃって。

 

混ぜ書きといえば、子供を子どもと書くこともありますが、こちらは肝心の「子」という文字が平仮名になっていないため、パッと見てさほど紛らわしいと思った事はありません。

ただ、これが「こ供」だったら、私は一気におかしく感じると思います。ぼ馬、ひん馬、きゅう舎は、それに似た違和感を覚えてしまうんです。

まあ飽く迄も個人的な感想なんですけれどね。

 

ただ、こうやって改めて振り返ってみると、去勢された馬をさすセン馬という表記は違和感を覚えないことに気づきます。セン馬の本来の書き方は騸馬となります。この「騸」という漢字はJIS第3水準に含まれる漢字で、タイプすると横に環境依存文字と表示されます。もしかしたら、環境によっては今も表示されていない可能性もありますね。

馬を去勢するという時にのみ使う漢字ですので、そのような扱いみたいで、そのため競馬新聞はもちろん、JRAの公式の解説でも「せん馬」という表記は使われています。つまり、違和感を覚えないのも見慣れているからなのでしょうね。

 

じゃあ、ひん馬とぼ馬、きゅう舎もテレビ番組等で見かけるうちにそのうち慣れるんじゃない?って言われると…うーん、どうだろう…やっぱり違和感がすごい。

絶対的なルールじゃないなら、「牝馬三冠」「種牡馬」「厩舎」といった単語は常用外であってもなるべく漢字で書いてほしいなぁっていう愚痴っぽい雑談でした。

とういわけで、今日はこの辺で。ではでは。