芸術と感性のお話

芸術の評価って、一瞬よく分からなかったりする。

それは、わたしがその道のプロじゃないからかもしれないし、何をもって価値あるものと捉えるかの違いかもしれないし、ひょっとしたら未知のものを認めることに一瞬でも抵抗があるからかもしれない。
人は馴染みのないものにある程度の抵抗を持つものであることを、だいたいの人は感じていると思う。
昔、魔法陣グルグルを読んだ時に、「新しいものは最初はブサイクに見えるかもしれない」というようなセリフがあって、すごく共感したのを覚えている。
さり気ないシーンだったけれど、今でも結構印象に残っている場所だったりして。

たしかに、馴染みのないものって怖い。
本能によるものなのかもしれない。新しい事をして失敗をしたら、他人は同情するか、新しい事をしたからじゃん馬鹿じゃねーのとか思ったりするかもしれない。
ただ、馴染みのあるものばかりだと、人間は飽きるのだと思う。
だから、日々新しいものが生まれ、五十年前と今じゃ生活スタイルが変わっているのだと思う。

芸術もその一部なのかなあ。
だから、年々新しい手法のものが生まれて、新しくてちょっとよく分からないものが生まれたりして。
それに共感する人が多いから認められる。そんな感じかなあ。

まあでも、何が評価されて何が評価されないかっていったら、理屈では説明しきれない部分も多いんじゃないかな。
もしかしたら、全部理屈で説明できる人もいるかもしれないけれど、そこまでするのはよっぽどの理屈好きか、忍耐強過ぎる人なんじゃないかな。

そんなことをふと思った。
まあ、わたしが想ったり考えたりしている事なんて、とっくの昔に世の偉い人がさんざん考えたこと何だろうけれどね。

音楽、絵画、彫刻、それに、小説とか舞台とか書道とか、どんな芸術にしろ、自分の価値観や感性をそのまま形に出来る人ってすごいよね。