……お? きみはマサラタウンからきたんだね?
思い返してみれば、この台詞がすべての始まりだった。
「じえねこ」少年は進んでも進んでも何故か体力万全な状態で襲い掛かってくるしてんのう達に苛立ちを覚えながらも、どうにかチャンピオンとなったライバルの「みげる」少年のところまでいった。
しかし、やはり深刻な回復アイテム不足は「じえねこ」少年の飛躍を愉快なほど阻む要因であった。
そんなわけで、無駄に貴重な回復アイテムを消費しただけで、一回目のチャレンジは終わってしまった。
さっそく気力を失った「じえねこ」を手招くのは、フレンドリィショップの最終形態と言ってもいいような店の店員だった。
だが、「じえねこ」少年は負けなかった。
……こうなったら、地道に挑戦し続けて皆のレベルを上げていってやる。
こうして、「じえねこ」少年の殿堂入りは、また未来へと繰り越された。