30分遅れで開演は、広州交響楽団のショスタコーヴィッチ「節日序曲」からスタートしました。
 
終演後に1階席に残っているパンフレットを取りに行ったので、プログラムはわかるんですが、なにせ中国語表記なのです。
日本語では何と呼ばれている曲なのでしょう? 祝典序曲かな?
 
その後、ランランが奈落からピアノごとせりあがって登場。ソロで3曲続きました。
・帕格尼尼練習曲(パガニーニによる大練習曲)6 作品番号141 李斯特(リスト)
・一声嘆声(ため息) 作品番号144 リスト
・万福瑪麗亜(アヴェ・マリア) 作品番号558 舒伯特(シューベルト)、リスト編曲
 
天からキラキラと♪♭♯~音が降り注いでくるよう………ピアノを弾くのが楽しくてたまらないというランランの背中。
超絶技巧というか早くてすご~いの。手がよく動くんです。ナマで見られるのについついスクリーンの大写しな手元をあんぐりと眺めてしまいます。
そしたら、観客から大拍手~。
え???そこ、拍手するとこじゃないでしょ~~、曲の途中だよ。
京劇みたいに「ハオ~」と声がかからなかっただけマシ?
 
司会の女性が登場したのですが、なんだか普通話が聞き取りにくい。お隣の中国人先生いわく司会者は香港人らしい。
司会進行が『春節聯歓晩会』みたい、吟じるようにわざとらしい抑揚をつけられると、腰がひけちゃう。なんでだろう、彼女の声のトーンが耳になじめない。
 
次は、オーケストラと共に「長江之歌」………中国の民謡みたいな、それでいて流行歌みたいな不思議な曲。あ~~、私やっぱり、弦が好きだ~~。人の声のような楽器だと思うもの。
 
それから、広州オーケストラの演奏、イタリアからやってきたソプラノ。後方のスクリーンにアニメでイタリアからヘリコプターが飛んで………広州に降り立ったことになってる。司会進行の彼女がこう説明したんだけどつまらなさ加減に笑える。
 
「今夜無人入睡(誰も寝てはならない)」普契尼(プッチーニ)は有名どころな曲だけに、もっと上手な人に歌ってもらいたかった。最近の中国人オペラ歌手でももっと上手な人はいるよ~~。なんでイタリアから???
↑失礼しました。検索してみたら有名なソプラノさんらしい
 
それからランランのソロが3曲続き、その後に広州オケと1曲。ショパン、リスト、ショパン、リストと続きます。
・練習曲 黒鍵 ショパン
・愛之夢第3 作品番号541 リスト
・練習曲 作品番号25、5 ショパン
・降E大調第一鋼琴協奏曲 リスト
愛の夢を聴くと、ここで浅田真央ちゃんがスケートしてくれないかなぁ~なんて思う。この会場でディズニーオンアイスがあったからね~。
曲が終わって拍手するのが若干早く感じる。曲の余韻………音にならない響きがあと少しだけあると思うのですが、終わるや否や拍手。あと二つ数えるくらいの間をおけないのかなぁ。
 今年がリスト生誕200年ということ、そしてランランの最新アルバムが「リスト・マイ・ピアノ・ヒーロー」ということもあり、
だからなのか、司会進行さんがやたらと↑のことを言い、現代に生きるリスト・ランランって紹介するのだけど、観客とのレスポンスがちぐはぐでコールにノレない。
天才は誰~/ランラ~ン
現代のリスト~/ランラ~ン
○○○/イェ~イ
子どもの声がほとんどでしたね。
 
ここで、さっきの女性がお着替えして登場。白いドレスだからか、司会進行さんが白い天使って紹介。ランランにしゃべらせた………ランランの声、いいですよ~~。
すると、彼女とランランは、2005年だったかラスベガスで共にステージに立った仲なんだとか。
………で、彼女に中国語で歌ってもらう。「月亮代表我的心」え~、テレサ・テンの歌ぁ~。まあ、テンポがゆっくりめなので外国人が中国語の歌を歌うときの代表みたいな曲だけど………。
ランランは我ではなくウォーメン(私たち)的心って言ってました。
ランラン………歌謡曲もためらいなく弾くのね、もっと巨匠っぽい人なのかと思ってました。←世界の巨匠、大師なんですよ!間違いなく。
セリの周囲がまるでピアノの鍵盤みたいなライティングで、最初はランランの指に合わせてライトが動いているのかとビックリしたけど、そんなワケはなかった………。
このへんで時間は既に22時あたり。
ランランの好きな中国の歌ということで、「我愛ニー中国」という曲を伴奏し、スクリーンに歌詞が出て、みんなで合唱。世界のランランの伴奏で、生ピアノで歌ってる~。うははは。
 
司会進行の人が羅浮宮というスポンサーの家具メーカーのことを紹介し、実は3ヶ月前?から羅浮宮杯ピアノコンクールが準備されていたのだそう。天才ちびっ子ピアニストを探せ!ということで、広東省各地でオーディションがあったのだそう。
 
なんだか会場に子どもが多いなと感じていた謎が解けた!
選抜された100名の少年少女………きれいにドレスアップ。天才と書かれたワッペンをつけているお子さんもいましたネ。ランランと一緒にステージに立てるのです。曲はシューベルトの軍隊行進曲。観客は手拍子で参加です。メトロノームの代わり?←私の頭の中でモーツァルトのトルコ行進曲とごっちゃごちゃになっていたのは内緒です。
ランランと同じピアノを弾く子は4歳くらいかな~。可愛いんです。椅子から立ち上がると、椅子がその坊やの胸くらいの高さなんです。曲名を告げるのもその坊やでした。
コンサート終了は22時30分でした。
その後、子供たちと親やピアノの先生たちとランランの写真撮影タイムだったようです。
 
ん!何はともあれ、面白かったです。星海音楽庁でのクラシックコンサートとは一味違いました。