成人の陶芸コースの最後にロクロが入っていて、それ以来なので、ずいぶんとお久しぶりでした。


日本に帰ったときに、父がちょうどいい湯のみが無くて、私に何度も買いに行かせたのですが、やはりお気に入りにはならず、またしても買ってきてと………あまりに何度も買わせるのでボケてきてるんじゃないの~と内心思ってましたよ。


ならば、私が今、広州で陶芸を習っているからお父さんのために作ってあげるよ………と啖呵をきってしまいました。娘が作ったモノなら、多少は気に染まなくても、まあ使ってくれるのではないか………ど~だろ~。



で、今日は陶芸の老師からメールが「窯で焼成するので、電力を使うからエアコンが使えないので涼しい服で来てください」

前回のロクロのための短パンで行くことに。メールの返信にも「父のために杯子を作りたい。拉坯は使えますか?」電気ロクロですから、もしかすると窯のために全電力を使うのならラーペイは無理か?と問い合わせてみたら大丈夫とのこと。




土をこねて準備開始。小バケツにスポンジ、糸ひき、千枚通し、チャコペーパーみたいな形の板だっけな~。ピンク←の四角形が使いやすいらしい

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老師ってば、2つ作ってみなさいと………四角い土の塊を2個くれました。



センタリングに注意を払って、土を下に押し広げ~、上に伸ばし~を数回繰り返し。ひじを脚にくっつけて固定。すっごい力が要るんです。←これは誤り

土が落ち着いたところで中央に指をつっこみ、湯のみの底を決めていくのですが、ど~しても途中で千切れてしまう。×2回。←こうなると最初の土をこねるところからやり直さなくてはいけないらしい。それをしないでロクロの上でなんとかしようとがんばってたら、土に空気が入ってひどい土状態だったらしく、これは使えないと老師に言われ捏ねなおすようにと………。土に空気が入っていると、焼いたらヒビが入るのだそうな。




老師が、アナタはロクロをあんまりやってこなかったから忘れちゃってるのね~。


土を下に押し広げるときの両手の形、土の半分の位置に構えるとか………

土を上に伸ばすときの両手の形、手も自然に上にあげるとか………

指を中央に入れるとき、右手で高さを作るときの左手の補助とか………

淵を千枚通しで切る←ちょっとづつ

湯飲みの底に千枚通しを刺し、水をかけ、ちょっとづつ余分な土を取り去るとか………

ロクロから湯飲みをしーかお板に乗せるときに使う糸ひきは、線が太いほうが使いやすいとか………青←

ロクロ中に出た余分な土を石膏板に載せていたものは、しーかお板が水分を吸うので、最後に他の土と合体させて捏ねなおすとか………



いっぱい、いっぱい、注意をしていただきました。


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石膏板に私の両手の汚れ跡が~。指紋までついてるよ~。




今日、見学に来た人が「私、この杯子好きだわ。一般的でないのがいい」とお褒めに預かりました。

いやいやいや~、老師のお直しの手が入ったおかげですな。




父は、焼酎を飲む湯飲みを希望していたので、果たしてこれでいいのかどうか………来週は修正の削りなので、よく考えなきゃ。