大天使の待つところ「大天使カフェ」1
http://ameblo.jp/junogate/entry-10769245028.html
大天使の待つところ「大天使カフェ」2
http://ameblo.jp/junogate/entry-10769830049.html
大天使の待つところ「大天使カフェ」3
http://ameblo.jp/junogate/entry-10770884950.html
*****************
さきほどショールをかけてくれた
茶色の長髪のパティシエが
大きなマグカップを持って
テラス席にやってきた。
「ケーキを召し上がったら
飲み物も必要でしょう?
これは私からです。
よろしければどうぞ」
置かれたマグカップの中を
のぞき込むと
そこには
ふわっふわのフォームに
クリームで描かれた繊細なラテアート!
楽しそうに軽やかに描かれたハート。
そこから伸びる美しくてしなやかな羽根。
まるで軽くなった私の今の気持ちを
あらわしているよう!
「わあ、ラテアート!
はじめてです。
もったいなくて飲めないわ!」
パティシエは微笑みながら
「大丈夫ですよ。
飲んでもそのアートは
あなたの中に残り続けますから。
遠慮なく召し上がってください」
と、言い残し、
店内に戻っていった。
「ありがとう!いただきます」
そっと口をつけてみる。
ラテアートがゆれ動く。
崩れてしまうのではないかとドキっとするけれど、
不思議といくら飲んでも、
アートは崩れない。
飲みきったところで、
アートは完全に無くなったけれど、
なんだかそのアートの持つ
エネルギーそのものが
すっぽりと私に「収まった」感じがした。
ああ、身体のすみずみにエネルギーがいきわたる。
そして、生きる勇気と元気がわいてくる。
大丈夫、私はこれからの人生を
楽しむことができる!
ニコニコしていたら、
店内にいる金髪のギャルソンと目があった。
彼もニコニコしながら
テラスに来て、
こういった。
「お客様ははじめてのご来店でいらっしゃいましたね。
いかがでございましたか?
当店の味は?」
私は思ったままを素直に伝えた。
「素晴らしいわ!
ずっと飲みたかった大人の味の珈琲。
本当は苦手なのに、
チョコレートケーキも全部食べてしまったほど。
ラテには繊細で美しいアート。
どれも口に入れると
元気と勇気がわいてくるの。
不思議」
金髪のギャルソンは
静かに微笑みながら
「そうでしょう、
チョコレートケーキを作ったのは
ウリエル。
ラテアートはラファエル。
また元気と勇気が無くなった時には
彼らと彼らのつくった美味しいケーキと
ラテを思い出して下さい。
きっとパワーがわいてきますよ」
と言った。
「あの、では、あの美味しい珈琲を
入れて下さったのは?」
「私、ミカエルです」
そこにあわてた様子の
ウリエルがかけよってきた。
(続く)
**********
大天使BARへようこそ!大天使ラファエル編
http://ameblo.jp/junogate/entry-10754714020.html
大天使BARへようこそ!大天使ウリエル編
http://ameblo.jp/junogate/entry-10755713857.html
大天使BARへようこそ!大天使ミカエル編
http://ameblo.jp/junogate/entry-10756613520.html