今日は私の英語の大先生、薬袋善郎(みないよしろう)先生の著書について熱弁したいと思います。
純日本人で英語力ゼロから英語学習を始めた人・始める人の英語習得の近道として参考になれば幸いです。

 

まず、これらの文章、この4つの英文、どこが文全体の動詞(V)か 迷わずに前から一気読みできますか?
 

The increase in cell phone sales boosts our revenue.

 

Delays in train departure times cause major problems. 

 

The change in car parking rules created some confusion. 

 

The issue with product price list updates ruined my whole day. 

 

 

そして、何を根拠にそう言えるのか、それをきちんと言えるようになるまでを目指していく本です。


 

実はこの4つの文章、どれも「返り読み(後ろから訳し直すこと)」を一切せずに、頭からスーッと一気読みできる文章なんです。

一見すると、こんなところで手が止まりそうになりませんか?

sales(売る? 売上?)
times(時間を計る? 時間?)
rules(支配する? ルール?)
updates(更新する? 更新?)

「どれが文全体の動詞(V)なんだろう…?」と迷ってしまう方も多いかもしれません。

でも、ある「英文法の鉄則」を知っていると、迷う要素はゼロになります。

 

薬袋先生の本にあるルールの1つで、鍵は「無冠詞単数」🗝

注目してほしいのは、前置詞(in や with)のすぐ後ろにあるこれらの単語です。

cell phone
train
car
product price list

これらはすべて「数えられる名詞(可算名詞)」なのに、a も the も付いていない単数形(無冠詞単数)で置かれていますよね。

英語のルールでは、「数えられる名詞が、無冠詞+単数形のままポツンと置かれることは絶対にない」という鉄則があります。

ということは……?

「あ、この単語は単体で存在しているのではなく、後ろの言葉とセットになって一つの大きな名詞を作っているんだな!」と、一瞬で判断できるわけです。

cell phone sales(携帯電話の売上)
train departure times(電車の出発時刻)
car parking rules(車の駐車ルール)
product price list updates(製品価格表の更新)

こうして「名詞のかたまり(修飾語句)」がここで終わりだと見抜ければ、その直後にやってくる言葉が「文全体の動詞(V)」だと迷わず確定します!

boosts(押し上げる)
cause(引き起こす)
created(生み出した)
ruined(台無しにした)

過去形(-ed)の動詞であっても、「修飾語の過去分詞かな?」なんて疑う必要すらありません。

逆に「過去形の -ed がついてるから動詞ってすぐ分かるんじゃない?」と思うかもしれません。でも、英語の -ed には『名詞を後ろから説明する過去分詞(修飾語)』の可能性もありますよね。

『無冠詞単数』のルールを知っていれば、「過去分詞かな?」なんて迷う必要すらなく、「これが文全体の動詞(本動詞)だ!」と一発で確定させられるのが、このルールのすごいところなんです!

私含め、日本で生まれ日本で育った人は、英語で英語を理解するよりも日本語で英語を学ぶほうが断然近道なんだということを痛感させられました。


ちなみにさきほどの文章の和訳は、

・The increase in cell phone sales boosts our revenue.
(携帯電話の売上の増加が、私たちの収益を押し上げている。)

・Delays in train departure times cause major problems. 
(電車の発車時刻の遅れは、大きな問題を引き起こす。)

・The change in car parking rules created some confusion. 
(車の駐車ルールの変更が、ちょっとした混乱を生んだ。)

・The issue with product price list updates ruined my whole day. 
(製品価格表の更新トラブルのせいで、丸一日が台無しになった。)

です。


このように、ルールを知ると、英語は「頭から」読めるようになる、というのが、私の大好きな『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』(黄リー教)の著者、薬袋先生の教えです。

先生は本(英語リーディング教本:青リー教)の中でこのようにおっしゃっています。

 

薬袋善郎 英語リーディング教本2冊

 


「英文の読み方は目に見えない次元に存在するルールによってコントロールされているのです。ここに意識を向けず、単なる慣れによって外国語である英語を正確に読む力をつけるのは困難だと思います。」

 

 

どうですか?入信してみたくなりました?(笑)

 

私が先生の本を何周か読むたびに、洋書が格段に読みやすくなっているのを感じています。

「単語の意味を繋ぎ合わせてなんとなく読む」のではなく、こうした冠詞や名詞のルール(形)を味方にすると、パズルのピースがハマるように構造が見えてきます。

返り読みを卒業して直読直解できるようになると、英語を読むのが一気に楽しくなりますよねウインク


ただし、黄色の本の方は、中をみて「うげ~~~、細かい日本語がびっしり!」となるのは覚悟してくださいね(笑)

うちの母に見せたら、「絶対読みたくない!」といわれました…


みなさんは英語を読むとき、感覚で読んでいますか? それともルールを意識していますか? 気になった方は、ぜひ『黄リー教』の扉を叩いてみてくださいね(笑)

入信後は、今まで洋書をどうやって読んでいたのかわからなくなるほど効果があることでしょうウインク

※私は回し者ではありません、純粋な信者です!(笑)



最後にあの新渡戸稲造がなんと18歳という若さ読んだとされる、トーマス・カーライル(Thomas Carlyle)の著作 Sartor Resartus(『衣裳哲学』、1834年)の第1文をご紹介したいと思います。
薬袋先生曰く、パッと見ると一文がやたらに長く「超難文」の雰囲気を醸し出していますが、構造をしっかり紐解いていくと、実は文法のルールに忠実で、内容も非常にクリアな比喩で成り立っているそうです。

 

あなたは読めますか?または、構造がわかりますか? 

 

ぜひ挑戦してみてくださいニコニコ

 

Considering our present advanced state of culture, and how the Torch of Science has now been brandished and borne about, with more or less effect, for five-thousand years and upwards; how, in these times especially, not only the Torch still burns, and perhaps more fiercely than ever, but innumerable Rush-lights, and Sulphur-matches, kindled thereat, are also glancing in every direction, so that not the smallest cranny or doghole in Nature or Art can remain unilluminated, — it might strike the reflective mind with some surprise that hitherto little or nothing of a fundamental character, whether in the way of Philosophy or History, has been written on the subject of Clothes.

(出典:Thomas Carlyle "Sartor Resartus", 1834 / 斎藤兆史『英語達人列伝』中公新書 より)

 


☆ヒント☆
メインの動詞(大黒柱)はstrikeです。この長い英文はstrike1語に、主語、目的語、修飾要素がついて出来上がっています。