※かなり過激な暴力・拷問描写が含まれる作品(閲覧注意)の洋書レビューです(ネタバレなし)
『Survivor』
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著者: J.F. ゴンザレス(J.F. Gonzalez)
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ジャンル: スプラッターパンク/エクストリーム・ホラー(極度のバイオレンス・拷問描写を特徴とするジャンル)の金字塔として知られる過激な作品
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あらすじ
主人公のリサ(Lisa)は、夫のブラッドとロマンチックな週末旅行に出かけ、そこで妊娠したことを告げようとしていました。しかし旅行先で夫が不当に逮捕され、孤立したリサは謎の組織に誘拐されてしまいます。
身代金目的の誘拐ではなく、彼女が連れ去られた先は「スナッフフィルム(実際の殺人を撮影した映像)」を専門に製作・販売する地下組織の拠点でした。拉致された人々が凄惨な拷問を受け、残虐に殺害されていく絶望的な状況のなか、お腹の赤ちゃんを守るためにリサが極限状態のサバイバルに挑む姿を描いています。
今回、9冊目の洋書としてこちらの本を選びました。
本選びをするときに、本棚にある本を適当に選んで最初の何ページかを読んで「これにしようかな」っていうのを決めるようになってきていて、今回この本の最初の数ページを読んだときに「うわ、なんてグロテスクなんだろう…。」と思ったのですが、ありありとしたリアルな描写を英語で読み取れているのも楽しくて、閲覧注意レベルの過激さと言われている本を読み進めることに恐怖を感じながらも自分の英語レベルを試したくて読んでいくことにしました。
スリラー系を読みたかったのですが、スプラッターパンク/エクストリーム・ホラーと言われるこのジャンルは、「目を背けたくなるほどの痛痛しさや不快感(肉体的ショック)」を限界まで追求する過激なサブジャンルだそうです。 これだけで絶対に日本ではお目にかかれなそうな本ですよね。
これをお勧めしていたのが女性のBooktuberの方で、その方は比較的高評価だったのですが、男の方にはもしかしたら不評なのかも?という感じでした。主人公が女性で、その極限状態も女性の視点から描かれているためにもしかすると男性の共感を得られなかったのかなと勝手に思っています。
英語レベルというと、前回のVerityくらいのレベルに、法律や犯罪の用語、それから生々しい描写の言葉など、少し特殊な単語が加わってくる感じです。人の動きや会話は難なく読めるけど、ちょっと捜査の状況や、暴力の医学的・解剖学的な細かい描写、それに法律用語のシーンになると少し難しくなるように感じました。その時は少し読むスピードが落ちたり、「この先は明日にしよ」ってなったりしました。トータル373ページ、現実と過去、様々な他者の視点からの描写で、一気読みできるタイプの本でした。
人は自分の死が迫っていることを知ると、今までの性格や生き方など関係なしに、突拍子もない行動や考えに及ぶことがあるし、ある一つの決断がその後の自分の人生を狂わせたり、また誰かを死なせてしまうこと、あるいは行き過ぎた趣味や性癖と犯罪の境界線、人は見かけによらないこと、お金がサイコパスを生むことなど、この本を通していろいろなことを考えさせられました。
スプラッターパンク/エクストリーム・ホラーと言うけれど、ただのグロテスクな本でなく、一人の女性と一つのカップルの人生、そこに絡む様々な人の生き様など、後味が悪くない形で完結していて、途中「え?これからどうなるん?」ってなる瞬間も面白いし、全く思いがけない真実が浮かび上がったり、結果を生み出すのはとても楽しめました。
最初のプロローグで人を選ぶ気もしますが、私は★4を付けたいと思います。
さて、私の洋書を読んで100万語達成の旅も残すところあと1冊となりました。
「黄リー教(基本文法から学ぶ英語リーディング教本)」、まだ全部を熟読できてないんですけど、洋書6冊目のころの苦しみが嘘のように読みやすくなっているのはこの本のおかげもかなり大きいと感じています。もう一度読み直そうかなって思ってますが、この夏の暑さで気が散ることが多くて集中できない今日この頃です![]()
しばらくはこの『Survivor』のBooktuberさんたちの様々なレビューを観て他の方の感想も聞いてみたいな~って思ってます。
