国の発展と生活の快適さ

 

 シンガポールがよく「明るい北朝鮮」と言われる理由について、私なりに調べて見た事を書こうと思います。

 そのようなことを言われる背景には、このような理由が考えられます。

 

⓵一党独裁(正確には人民行動党(PAP)が長期間にわたり政権を握っている)

②メディアコントロールされている

③政府が管理する社会(統制が強い)

④罰金、刑罰が厳しい

 

 

 シンガポールは1965年、マレーシアから追い出されるという形で東京都くらいの国の大きさで独立しました。

 資源もない中、現在では見事に先進国になりました。

 いったいどのようにして発展したのでしょうか。

 

 当時シンガポールが力を入れたのは、外資企業の誘致と教育でした。

 シンガポールの立地的に、「世界の港」として機能させることに成功しました。

シンガポール人は、中華系・マレー系・インド系など多民族で構成されていて、当初は徹底してコントロールしなければ無法地帯になり得たと思われます。だから、たしかに政府は統制しているけれど、それは単に政府の利益のためではなく、多種族が平等に安全に生活できるために必要だったと思われます。

 教育面を強化して、経済成長を支えました。また、英語を公用語とすることで、教育、ビジネス、政府の公式言語として使用されています。シンガポールは多民族国家のため、この公用語の役割は大きいです。

 

 印象的なのは、起業のしやすさです。シンガポールでは国や国民に貢献するほど給料として返ってきて、資本主義が徹底されています。私のパートナーの親戚も、ホッカーセンターの経営やお菓子屋さん、賃貸業など、家族が経営しているものがいくつかあるし、日本ほど起業に対して二の足を踏むような感じはないです。賃貸業も、適切な手続きをすれば、自分今住んでいる家の空いてる部屋を誰かに貸して賃貸収入を得たりもできます。

 

 日本で当たり前に行われている政治批判とかは全くありません。公に政治批判を行うことは厳しく制限されています。政府は言論の自由を制限する法律や規制を設けてられていて、政治批判を行う個人や団体に対しては、名誉毀損やその他の法的措置が取られることがあります。 ただ、各々の政治家がFacebookのアカウントを持っていたりして、コメント欄で活発にディスカッションしていたりします。日本ではSNSでの誹謗中傷が問題となっていますが、FaceBookで実名でディスカッションできれば、秩序がある程度保たれる気はしています。

 

 罰金や刑罰が厳しいという部分については、国内の美化と治安維持のために私は必要だと思っています。今や日本より安全な国となりました。厳罰の例を1つあげると、殺人を犯した人はほぼ死刑です。また、空港で知らない人から荷物を預かり、その中に薬物が入っていたら、最悪死刑になる可能性もあります。

 罰則のあるもので身近なものは、チューインガムを公共の場で噛むことは、最大で500シンガポールドルの罰金となります。他にも、公共の場での喫煙、飲食、ごみのポイ捨て、トイレを流さない、鳩への餌やりなどです。みんなが意識をしてみんなが快適に生活できるルールというイメージです。

 実際そんなピリピリしたものではないですが、やっちゃいけないことを度を越してやると、労働ビザが剥奪されたりすることがあるので、暴走族になったり公共の場で酒を飲んで盛り上がるとか、日本で普通にやってることをここは日本だと勘違いしてやらないように注意が必要です。

 

 これらのことを窮屈と感じるかは個人差があるとは思いますが、多民族国家であり、世界の港として様々な国の人、観光客が出入りするこの国には必要なルールであるようにも思います。

 

 

 最近、日本には多くの観光客が訪れます。荒らされた寺院や山などを見ると私も心が痛み、悲しくなります。ルールがないから何をやってもいいとかでなく、人や環境に思いやりを持って個人が行動できる社会が一番ですよね愛