
2005年に放送されたドラマ『ビギナー』
覚えてる人居ます?
主演にミムラ、
オダギリジョー、松雪泰子、堤真一等々、
豪華な出演者が勢揃いのドラマでした。
司法書士や検事、裁判官等を目指した人間たちの群像劇です。
全体的にコミカルで、
時にはシリアスなドラマでした。
作品全体的に
司法書士や裁判官、検事の立場から
私情に流されず、
その罪に見合った刑を公平に定める事をテーマとしています。
このドラマの何が良かったって、
第7話、8話の通称あんぱん事件。
私がドラマ『白夜行』
以外で号泣した回でもありました。
人に騙され、勤めていた会社も倒産、
何にも残っていない夫婦は青森から上京。
しかし東京に来たところで
住まいも身寄りも、仕事も金もない。
公園の水を飲んだり浮浪者のようにその日暮らしの生活。
そんな中、
妻の澄子が夫に
『殺して』と懇願。
夫は悩んだ末に妻を殺害。→逮捕となる訳ですが。
その時の裁判の様子がとにかく悲しく、
切なく、司法書士やら検事やらを目指す主人公達は感情移入してしまうのです。
その中の一人は
確か堤真一が言った気がしますが、
何故役所や民間の施設を頼らなかったんだ、みたいな事を言ったと思います。
しかし夫は
『私は教養もなくそんな事は考え付かなかった』ような事を言った気がします。
厳しく追及する堤真一が、
それでも涙してしまった夫の台詞がこちらです。(以下ネットより抜粋)↓
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裁判官「では被告人。最後に何かいいたいことはありませんか。何か...ないですか。」
被告人「わだすがやったのに、間違いはありません。本当にすまねぇことしたと思ってます。ただ一つだけ、心残りがあります。』
裁判官「何でしょう。」
被告人「わだすはあんぱんを買いました。 最後にあんぱんを...」
裁判官「...あんぱんが何か。」
被告人「澄子は甘いもん好きだったから...最後に食べさせてやるべと思って、残っているお金使って、あんぱん一つ買ったんです。
んだども...んだども、あいつはそれを食べる気力は、ねがった。
あんぱんを口さする力もねがったんです。
ノドが乾いたとかすれた声で言われて、
でももう私はお金がねくて、落ちてた空き缶さ拾って、公園のトイレさ走り、空き缶に水を入れ、澄子さ飲ませました。
ゴクリと、おいしそうに飲んで、澄子はまたかすれた声で一言、
「あぁ、おいしい。...ありがとう。」
と。
私はあの日朝まで公園のベンチさ座ってずっと考えてました。
ずっと...そればっかり考えてました。最後にお金で、ジュース買ってあげればいがった。
あんぱんではねぐ、ジュース買ってあげればよかったと...」(夫、泣き崩れる。)
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この台詞の途中では回想シーンが流れており、
この夫婦がどんな状況だったか分かるようになっています。
妻を愛しているけれど、
殺すしか選択肢がなかった状況って、
どれほど苦しい事なのか、
考えると涙が止まりませんでした(ウワーン!)
ジュースなんか、
ジュースなんかアタイが買ってやんよ!
と言ってあげます。
とは言えこれはドラマなのですが、
今の日本にこうゆう人達が居るのも事実です。
数年前に
お婆さんと息子が餓死していた事件がありましたが、
この親子もまた、
何処にも相談せず
『助けてもらえる訳がない。』
と考え、死んでしまったのです。
電気も水道もダブルパンチで止められた家には、家庭訪問をする事を提案します!
こんなあんぱん事件が無くなる事を願います。
どんな小説より、この台詞で涙してしまうんです。
