
ヴィゴモーテンセン主演、
町ではカフェを営む善人の自営業者トム。
息子と娘がいて穏やかな日常を過ごしていたが、経営するカフェに強盗が入る。
強盗の一人が従業員の女性に銃を向けたとき、トムは素人らしからぬ手際で強盗二人を殺害。
町では英雄だともてはやされる。
数日後カフェは大盛況するも、
そこには『トムの過去を知る』という二人組の男がやってくる。
そこから家族との生活も狂い始めるのだが…。
というストーリー。
全体的に静かに流れるストーリーの割に
時折出てくる暴力のシーン、
殺害された人間のグロテスクな遺体。
何より魅力的だったのは
トム(ヴィゴ)の
善人(になった)なのに、
暴力を使うときに限り表情や動きが一変する、という点。

ネタバレになるので敢えては書かないが、
ラストの沈黙もまた良し。
『え!これで終わり?』と一瞬焦ったが
あの子ども達の行動と妻(マリアベロ)の表情が希望を感じさせる。
あのストーリーの先は観ている人にゆだねられる。
沈黙が敢えて良かったと言われたらそれまでだし、あの先を描くのは野暮だと言われたらそれまでだが、
白黒ハッキリさせたい私は
あそこで妻に
『おかえり』とでもありきたりな台詞を言ってもらいたかった。
『さぁ食べましょう』でもいい。
トムは従業員を守るために殺人を犯した、
その事で過去の自分(ジョーイ)がバレ、
家族が危険に晒され、
家族を守るためにまた殺人。
今度は自分の人生を守るために殺人。
息子は父トムを守るために殺人を犯す。
なにかを、
誰かを守るために暴力や殺人を犯す。
過去の自分は捨てつつも切り離せずに。
考えてみたら、
普段は温厚で優しい夫が
本当は元プロの人殺しなんですよ。
これだけ心強い味方おりますかって話。
ところで一昨日、
スティーブンキング原作の
『ビッグドライバー』を観たんだけど、
マリアベロ主演なんだね。
で昨日ヒストリーオブバイオレンスを観て、
妻が出てきたとき『あ!マリアベロや!』
と思わず一人言。
偶然過ぎる。(どーでもいい話だが。)
評価 ★★★★☆





