たとえば、高校の入学式前後のことを
思い出してみてほしい。
期待と不安に胸をふくらませて、
「うわ~、ついに高校生か~!何が待ってるんだろう?」
とか思ってたとき。
ついこないだまで行ってた中学校へは、
もう生徒として行くことはできない。
友達も先生も先輩も教室も、
全てが変わる。
でもまだ何ひとつ高校を体験してないから、
中身が高校生にはなってない。
スーパーで知らないおばちゃんに
「中学生?」って聞かれたら、
「あ、はい。いえ、高校生です。」
という、なんとも頼りない返事をして
もどかしさを感じたりする、わずかな期間。
で、新しい制服で入学式に出たり、
祖父母にあいさつに行ってお祝いされたり、
となりの家のおばちゃんに、
「あら、もう高校生ね~!」
とか言われたりして、
あ、なんか、自分、もう高校生なんだ。
という気持ちになる。
そのうち新しい学校に行き慣れて、
授業中ずっと寝ててもほっとかれて、
帰りに喫茶店で遊んだりしても歓迎されて
高校生クイズに出られるんだよ、出ない?
とか言われて、あ、そっかー!となり、
ふと気づくと制服も着慣れて
無意識に新しい通学路を歩くようになった頃、
自分の中もちゃんと高校生になる。
したらもう、道で知らないおっちゃんに
「ちゃんと学校行けや中学坊主!」
とか間違われても、
「は~?高校生だボケー!」
って言い返せる。
ここで、
あ、まだ中学生に見られるんだ…
人から見たらまだまだなんだ…
童顔だから小バカにされるのね…
って、やる必要はぜーんぜん!なくて、
「は~?高校生じゃ、スカポンタンがー!」
つって高校生として生きたらいいんだ。
「こないださ~、くそジジイに中学坊主とか言われてさ~」って、
笑ってればいいんだ。
くそジジイの言葉に引きづられて、
自分にペケしちゃダメなんだ。
もし、レッキとした高校生でいたいなら。
今、変わろうとしてるなら、
過去のあなたのイメージで見る人が言うことを
華麗にスルーしていい。
あなたに降ってくる誰かからの文句や嫉妬は、
「本当に変わる気、あるの?」という
自分の中の不安そのもの。
ちゃんと言い返したり、気にせず、笑うことで
自分の中の不安が小さくなって
自然と消えていくから。
あなたが変わった自分に気づく頃、
不機嫌なスネ持ちの人が言うことなんか
ぜんぜん気にならなくなる。
世間の目なんて大して意味がないって
思えるようになる。
それまではただひたすらに
自分が決めた生き方を続ければいい。
それを楽しんでればいい。
見て見て!わたしこんなに変わりました!
って言ったら、喜んでくれる人を増やそう。
変わったことに、じゃなくて、
あなたが自分らしく生きると決めて
それを貫いてることを、
素敵だね、と言ってくれる人を大事にしよう。
ふと気づいたら、新しい道を歩いてた!
ってなるから。
心屋認定心理カウンセラー
猪狩純一
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