ここのところ、名産地の名産地たるゆえん、
というものが僕の心を引きつけてます。

青森リンゴ、信州リンゴ、は有名ですが、
茨城リンゴもおいしいですよ。






最初に青森でリンゴを栽培し始めた人って、
どのくらい、その土地がリンゴに適してるって
知ってたんでしょうね?

もしかしたらいたかもしれない、
沖縄あたりでリンゴを栽培しようと思った人、
どのくらいトライしたんでしょうね?


リンゴに適した寒暖の差、土地の質など、
これは歴然としてあるわけで、
手をかければかけるほどおいしくなる地域と、
どうしたって適さない土地っていうのはあります。

リンゴは、青森や信州(や茨城)で
グングンおいしくなっていける素質を
持ってるっていうことなんでしょう。

逆に、パイナップルやマンゴーは、
青森に持っていっても、
おいしい実がならないんじゃないでしょうか。

もし自分がリンゴだったとしたら、
「比較的涼しい土地だと、けっこうおいしく育ちます。」
っていう特性と、
「あんまり、暑いところは苦手ですね。」
っていう、両方の特性を持っているわけです。

でも、そのどちらかでも見ないようにすると、

例えば「暑いところは苦手」っていう
自分が許せなくて、
「大丈夫、暑くたってやっていけるやい!」
と頑張ってみても、
涼しい土地に行けば、
みんながおいしい、おいしいって
言ってくれるわけですから、
意地を張る意味がないでしょう、
となりますよね。

更にまわりからは、
「おいおい、無理すんなよ、そこまでしなくても、
こっちではマンゴーがおいしく育つから。」
と言ってもらえるわけです。

それでますます、
「いやいや、マンゴーなんかに負けないです、
私は、沖縄でもおいしくなってみせますから!」
って意地を張ると、
せっかく青森でおいしくなれる「今」という時間を、
無駄に使っていることになります。
そうするとますます上手くいかなくなって、
「涼しい土地が得意」という特性さえ
見えなくなってしまう。

だから、いいんじゃないかと思うんです、
「涼しい土地が得意です。」と、
「暑い土地は苦手です。」の両方を、
大きな声でハッキリ言う。

とくに真面目な僕たちは(笑)、
「そっちには、行きたくないですね。」って、
声に出して言う。

するといつの間にか、
「あ、そうなん?じゃ青森おいで~」
っていう人や現象が現れてくる。
そういう風に自分を動かしていく。

だって私はそういう人だから。

得意と不得意両方を、
しっかり自分で受け止めて、
どちらも自分とあきらめて(笑)、
あえてまわりに知らせていく。

そんな、まわりから大切される
リンゴたちが集まったから、
青森や信州(や茨城)が
リンゴの名産地になったんだろうな。
って思うんです。








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日本メンタルヘルス協会認定カウンセラー