堂本印象(どうもといんしょう Insho Domoto)
明治24年—昭和50年
大正から昭和に活躍した日本画の巨匠です。
最初、西陣織の図案描きから始まり
大正7年に日本画へ転向。
その後、帝展などで入選や特選に選ばれ
昭和19年には帝室技芸員となっています。
文化勲章・密教学芸賞・聖シルベストロ文化第一勲章 受賞。
名実共に近代日本画壇における重鎮のひとりです。
そんな堂本印象が描いたとされる草花図です。
岩の陰から生える可憐な花が印象的な作品です。
軸裏には「花 ダタリ」と書かれてあります。
「ダタリ」とは花の名前でしょうか?
現状では詳しくわかりません。
落款部分です。
筆跡を比較します。
左側は参考資料。
「落款・印鑑検索サイト INKAN SEARCH」から
画像をお借りしています。
印譜の比較です。
左側は参考資料。
柏書房 刊「必携 落款字典」から抜粋しています。
細かい線の強弱や途切れた箇所に至るまで完全に合致します。
残念ながら箱はありません。