痛みは増し、体力は減り
息苦しさは増し、食欲は減り

自宅で寝込む時間が増えていった





母が少しでも楽に過ごせるようにとダイニングの隣の和室にもソファーを置き、母はそのソファーで夕食の準備を見守る事が多かった。


私はその時も夕食の準備で台所とダイニングを行ったり来たりあせる


あくせく動き回りながらテーブルセッティング


母が寝室から出て来てソファーに座り



しばらく私のことを見ていたかと思ったら






「〇〇ちゃん。。。ごめんね。」
「お母さんこんな病気になっちゃってごめんね」




「ん?       なっなに急に言い出してるのぉ。。。」




「ごめんね。」



「お父さんのことお願いね」





母が泣いている。。。。



イヤダ!泣かないで。。。。




「なっ。。。な。。。に。。。」





私まで涙で言葉が出ない





二人で抱き合って泣いた。。。。








泣きながら私は励ませばいいのか?

母の言葉を受け入れ、この先訪れる出来事について話しをした方がいいのか。。。。




母が腎臓癌になり母には告知しない(当時は告知しない方が多かった)と決めてからは私も騙されよう。。

母と一緒に騙されよう。


それからの日々は誤魔化し、騙し、騙され


母は母で私を騙していたのだと思う


 

でもどうしても伝えたかったのだろう






ごめんね




お父さん頼むねを




泣きながら。。。。




「そんなこと言わないでよ。。。」
「頑張ろうよ。。。」



子供のようにオイオイと泣いた。。。。



母も泣いた。。。。




あの時、母の話をもっと聞いてあげればよかったのか。。。。