77点



探偵ガリレオシリーズの最新作



主人公の湯川。

ドラマ化してからは福山雅治のイメージが強いが、元々はインスタントコーヒー好きで偏屈な子供嫌い、人間味がない物理学者だったはず。。



別に悪い意味で言うわけではないが、今回の子供との絡みはちょっとドラマ化や映画化を意識して設定変えてきているのかなぁ。。





…なんて感じに最近東野作品を読んで考えるのは、ひねた見方だろうか



自分の中に愛読者として『大人気』への妬み、僻みがあるのは間違いないだろう(-_-;)





肝心の物語はさすが



素直に面白い



ここ最近週替わりにやっている東野ドラマの原作達(東野作品の中ではイマイチだと思う)と比べると、とても同じ作者が書いたものとは思えない



相変わらず情景が目に浮かぶようで、『筆致力』の高さが光る



お決まりの第三者的な視点から物語に入り、展開していく様も好きだ



今回の話は伏線をあえて隠していない気がする



物語は真実解明に向けて、少しずつ、丁寧に展開



遠い昔東京での人間関係とその裏で起こったことであったり、犯人の目星などは誰でも何となく察しはつくだろう



あっと驚くトリックがあるわけでもない



また今回ある意味で事件はまだ解決していない



だが、おそらくこの作品が描きたかったのは、

この年頃、多感な子供の気持ちであり、

ひと夏で心理的に成長していく姿であり、

湯川との心の交流などではないだろうか





ちなみに、公立の小学校であれば、方程式は『算数』の学習範囲ではない



答えはある、でもまだ答えは出せない、そして今はまだ答えを出す必要もない



『週刊文春』で連載していた本書は、出版社の入れ知恵で後から題名を変えたという類いの作品ではないだろう



執筆開始時から意識して『方程式』なのか、真意は推して図るしかないが、



東野圭吾はこの本の題名にどんな想いを込めていたのだろう、、



いつかどこかで聞けるなら聞いてみたいものだ得意げ