好きな本について。。


『白夜行』の最も優れている点は何か、、


それは間違いなく主人公の視点からの叙述が一切ないことだろう


東野圭吾の著書は章毎に色々な人物の視点から文章が書かれることが多い


何かの本で、東野氏自身が『自分は映画のワンシーンを思い浮べるように、頭の中で映像化して小説を書く』的なことを言っていた


しかし、全く主人公の視点を排除した小説というのは、おそらくこれだけだけだ(あえて言うなら続編の『幻夜』)


周囲の視点から客観的に、最後の最後で謎を読者に説き明かすのは、


入念な構成作りと『筆致力』がないとできないワザ

『読後感』が必ずしもよいとはいえないが、読めば作者の技量の高さが分かる作品だと思う


1つ残念なのは、自殺の件の必要性


それまでの展開から自殺に結びつけるのはやや強引だと思う


しかし、それを差し引いても傑作であり、オススメしたい一冊


『手紙』同様、映画なんかではなく、本でこそ楽しめる作品


…94点