昔から『わきが』の人は自分の臭いに気付かないとよく言われる。。


そんな格言?を目の当たりにしたのは、大学時代喫茶店でアルバイトをしていたときのこと。。


当時働いていたお店の店長は、かつて自分の鼻が経験したことがない危険な香りを放っていた。


日常生活では滅多に使わない、『未曾有』という言葉の響き、重さがその匂いを形容するに相応しい。


店長がいるときはもちろん、いないときでも、更衣室や休憩室の『残り香』でその日店長が勤務してたのかが判別できるほどだったから、今思い返すだけで凄まじいパワーだショック!


サービス業の店長がこれでは駄目だろ、とアルバイト仲間の皆で噂しつつ、その臭いを畏怖していた。


そんなある日。。


店長と同世代の女の子とカウンターで勤務していた時のこと、向かいの1人席に座っていた30歳ぐらいのOLさんが自分に話しかけてきた。


『何か店内変な臭いがするんですけど。。』


『はい、お客様。原因はこちらにいらっしゃる方で、実は。。』


なんて言えるわけがないが、アルバイト仲間とのアイコンタクトで答えは一つ!と確信を得た。


とりあえず、店長に指示を仰ぐ。
わきがでもいちお店長だから。。


店長は天井にある空調を指差し、あれが原因かも知れませんねぇ、と一言。


…おいおい、違うだろガーン


その後、ハシゴを持ち出した店長は天井の空調を開けて点検していった。


しばらく、ガチャガチャといじくった後、お客さんに異常はなさそうです、と説明。


もちろん、それを聞いたお客さんは浮かない顔。

コーヒーを飲んで足早に帰っていった。


我々は笑顔で見送る


『ありがとうございます!またお越し下さい』と


そして。。


そのお客さんを見送った後に店長が自分に向かって放った一言が今も忘れられない。


『三津井、あーゆークレーマー体質のお客さんは多いから気をつけろ!』

と。。


いやいや、お前だよ!
と心の中では何度も反論しつつも、苦笑で切り抜ける。


隣で聞いてた女の子はしゃがみこんで爆笑。


きょとんとした顔をする、一回り上の店長を見て、わきがであることの不幸を知りました。。


2~3ヶ月後。。


店長の臭いがパッタリとしなくなった。


イタズラ…いや好意で店長のカバンに忍ばせたギャツビーの力だ、という者もいたが、

有力説は、店長より偉い地区長から指導が入り、店長はわきがの手術をしたというもの。


今となっては、真相定かではないが、その後店内には珈琲の香りが戻った。


喫茶店アルバイトで、学んだこと、それは、『わきがの人は、他人から言われるまで自分の臭いに気付かない』こと


俺は大丈夫なのかな。。


誰か気付いたら今度コッソリ教えて欲しい